南雲奨馬×濱屋拓斗×鈴木曉×長妻怜央、タイBLドラマに挑む「僕たちにしかできない作品が絶対にある」
「これ、僕らにできるの?」
フジテレビの動画配信サービス・FODで配信中のドラマ『Love in The Air-恋の予感-』(毎週日曜0:00最新話配信)。世界中でヒットを記録して今もなお熱狂的なファンを誇るタイのBLドラマ『Love in The Air』をリメイクした日本版だ。 【写真】それぞれ向かい合う南雲奨馬&濱屋拓斗、長妻怜央&鈴木曉 そこで、今作に出演する南雲奨馬(早瀬嵐士役)、濱屋拓斗(雨宮玲役)、鈴木曉(河合風磨役)、長妻怜央(空野快役)にインタビュー。作品の印象や役に臨んだ中での意識、カップル相手となる互いの印象などを聞いた――。
■人の愛のかたちに可能性を感じた ――タイで制作されたBLドラマのリメイクということですが、この作品に触れて最初はどんなことを感じましたか? 鈴木:作品のスケールが大きいし、冒頭の映像やBGMでいきなり心を持っていかれました。ここから始まる、嵐士と玲のドキドキする感じと、僕(風磨)と快のハラハラする展開、2つの恋愛ストーリーがとても楽しかったです。 長妻:僕はBL作品に触れたことがなかったのですが、この作品を見たらすごく温かいなと思ったんです。心がぽかぽかして、純愛というか、人の愛のかたちに可能性を感じてすごく幸せな気持ちになりました。 濱屋:僕はこの作品に出演が決まった時、なぜか快役をやると勘違いしてやる気満々だったんです(笑)。すごく大きい作品ということは知っていたので、とにかくやらせてもらえるということだけでもすごくうれしかったです。 南雲:僕は原作ドラマを見て、日本版を僕らがやることに対して、正直なところ「これ、僕らにできるの?」と思いました。期待と不安が混ざり合う中でやっていくうちに、「僕たちにしかできない作品が絶対にある」という気持ちになって、皆で作り上げることができました。 ■小動物的なかわいらしさを ――それぞれのキャラクターの魅力を表現するために、どんなことを意識して演じていたのでしょうか。 南雲:嵐士は結構オイシイところ持っていくキャラなんです。玲が悩んで悩んで、最後に出てきて全部持っていくという、すごく大きな存在なので大切に演じさせてもらいました。上品なところがあるので、語尾を意識するようにしていました。普段なら「~~じゃね」と言うところを「~~だよね」という感じで、品があって大人の色気もある嵐士を、大切に作り上げていきました。 鈴木:南雲くんの声のトーンが嵐士にピッタリだと思いました。撮影中は普段よりも低くない? 濱屋:確かに! 役に入ると急に低くなるよね。 南雲:元から声は低めなんですけど、監督と話し合って、「高い声はちょっと違うんじゃない」とアドバイスをもらいました。玲の声が高めなので、差があった方がいいかなと。だから感情を出すシーンでも高い声は出さずに、低い声で思いをぶつけるようにしていました。 濱屋:玲は、何に対してもそのまま信じちゃう、自分が思うままに真っすぐ行動する性格なんです。表情がくるくる変わる、愛くるしいタイプですね。だけど、女性らしいかわいらしさではなく、小動物的なかわいらしさというか、男の子の仕草として魅力的になるように、監督と話し合って気をつけていました。 鈴木:風磨は熱い男なんですが、パートナーの快のことを宝石のように優しく扱うんです。お金持ちで上品なキャラクターなので、姿勢を正して、撮影以外でも品のない言動は慎むように意識していました。クラシック音楽を聴いたり、歴史ある文化に触れるようにしていましたね。 長妻:快は人当たりがよくて、すごく優しいんですけど、その裏で実は心に闇を抱えているんです。その闇に触れようとする人を拒絶してしまいます。そのため、自分に寄ってくる風磨を最初はすごく避けるのですが、そこからの快がどう変化していくかを見ていただきたいですね。そして、快の抱えている闇を表現するために、僕の人生で起こった嫌な記憶を集めるようにしていました。例えば、幼稚園の時にお父さんに粘土で作ってもらったクジラを、友達にぶった斬られことだったり……(笑)。それだけではないんですけど、過去の経験を結び付けながらお芝居をするようにしていました。