「いらないものなんてない」“たくさんのモノ”に囲まれて暮らす89歳ーー「非ミニマリスト」のモノを捨てない住まい方
終の住処に持ち込んだモノたちには、小森さんの人生の思い出が詰まっている。 小森さんは年を重ねるごとに過去を振り返ることが多くなった。しかし、それは決して後ろ向きの行為ではなく、楽しい考えごとだという。 「過去を振り返ることで、自分が何歳のときに何を大事にしていたか、何をがんばっていたかを再発見したり、やりたかったことを思い出したりできます。 若い日の自分をほめてあげることは今の自分を大事にすることにつながるし、やりたかったことはこれから始めることができます」
未来は過去が連れてくる。リタイアして老後の孤独にはまりそうになったら、過去の自分から今を生きるヒントや元気をもらってほしいと、小森さんは言う。 【ルームツアー(写真)】「全部ときめくから捨てられない」モノであふれる“非ミニマム”な小森さんの自室内部(11枚)
桜井 美貴子 :ライター・編集者