【香港C展望】ロマンチックウォリアー いざ3連覇へ 安田記念完勝の“怪物”が各国の強豪迎え撃つ
「香港C・香港G1」(8日、シャティン) “怪物”ロマンチックウォリアーが各国の強豪を堂々と迎え撃ちます。キャリア全21戦中16勝、G1・8勝と別格の存在感を誇る地元の英雄。今春の安田記念では、ナミュールやソウルラッシュなど日本のトップマイラーを寄せ付けず完勝。日本の競馬ファンに大きな衝撃を与えました。レース後は休養を挟み、先月17日に行われた前哨戦のジョッキークラブCで始動。中団から早めに動いてポジションを上げると、危なげのない余裕の走りでV発進を決めました。昨シーズンの香港年度代表馬、最優秀中距離馬、最高人気馬。スムーズに力を発揮できれば3連覇も十分とみています。 日本から待ったをかけるのが、昨年の3冠牝馬リバティアイランドと昨年のダービー馬タスティエーラです。リバティアイランドは、昨年のジャパンCで、世界最強と評価されたイクイノックスの2着。今年春にはドバイシーマクラシック(3着)で初の海外遠征を経験しました。前走の天皇賞・秋では伸びを欠いて13着と、レース後に川田騎手が「4コーナーでは抜群の手応えだったが、これだけ動けなかったのは初めて」と首をかしげる結果に。ここが巻き返しの一戦となります。 3歳のクラシック戦線以降G1で6、11、7着と悔しい結果が続いたタスティエーラは、前走の天皇賞・秋でドウデュースに0秒2差の2着。半年の休養を経て臨んだ一戦で、改めて力を証明しました。馬は初の海外遠征となりますが、そこは名門・堀厩舎。万全の態勢で送り出すでしょう。 名門A・オブライエン厩舎からは、コンテントとウイングスパンの3歳牝馬2頭がスタンバイ。バーレーンインターナショナルTを制して勢いに乗っての参戦となる英国馬スピリットダンサーなど、ライバル勢も実力馬ぞろい。