前回当選時は日本株が急上昇! 今年最大の大相場が来る!? 今から仕込んでおきたい、もしトランプが再選したら「もしトラ株」
11月に米国大統領選挙が控えているが、これは米国経済、ひいては日本経済の先行きを占う一大イベントだ。さて、ここでシミュレーションをしよう。もしトランプが再選したら、どんな会社の株価が上がるのか!? 大儲けのタネを探しに、経済のプロに見立てを語ってもらった! 【表】今から仕込むべき「もしトラ」株10選 * * * ■トランプ再選で日本経済はどうなる? 11月5日に控えた米国大統領選挙の関心が早くも高まっている。6月時点の米大手メディアによる世論調査ではトランプの支持率が50%、バイデンの支持率が49%と拮抗しているが、投資的な観点から見たポイントはただひとつ。ドナルド・トランプ復活が実現するかどうかだ。 というのも、トランプの前任期中を振り返ると、当選が確定した翌日の2016年11月10日からの2ヵ月で、日経平均はほぼ一直線に約11%上昇。その後も勢いは衰えず、当選から約1年2ヵ月後の2018年年始に、日経平均は26年ぶりに2万3000円を突破したからだ。 ところで、現時点では株式市場はまだトランプ再選を織り込んでいない。となれば、先回りして株を仕込んでおけばひと儲けできるのでは!? まずはトランプ再選が経済に及ぼす影響について、ストラテジストとして世界経済や金融市場の分析を行なう香月太郎氏に解説してもらった。 「過去の発言などを踏まえると、まず中国に対して、再度関税引き上げなどの強硬路線を取るだろうと考えています。現状でも知的財産権や半導体の分野で中国に対する締めつけを強めていますが、それがより極端な形になる可能性があるでしょう。 この『対中封じ込め』は、周辺国に対する影響も大きいです。なぜなら、米国という巨大な需要国が中国との貿易を大幅に縮小することで、その需要がインドや台湾、そして何より日本に流れるかもしれないからです」 ということは、「もしトラ」で日本の経済も大復活を遂げるってこと? 「残念ながら、そういうわけにもいきません。国内製造業の仕事は増えると思うのですが、その一方で現在の円安基調が変わる見込みがあるからです。結果、需要は増える割に儲けは大して増えないでしょう。 その理由として、米国内の製造業、具体的にはデトロイトの自動車産業がトランプの大きな支持基盤になっていることがあります。 つまり、トヨタを儲けさせる円安は彼にとって許せないということになる。今、日本の製造業を潤している円安が円高方向に修正されていくとすれば、必ずしも日本の製造業にはプラスばかりではないということになります」 製造業は日本の株価に最も影響を与える業界。そこにダメージが及ぶとしたら、日経平均株価にも大きく響くだろう。 「特に打撃が大きそうなのは自動車関連。あとグローバル展開している商社も良くないでしょう。 一方で、バイデン大統領が行なっている大手ITサービスに対するプライバシー情報などの規制が、トランプ復活で緩和されるという期待があります。これが現実化すれば、日本の半導体関連企業には追い風になるのは間違いありません」