阪神・石井 秋田から世界へ―― 母校訪問、子供たちに28年ロス五輪出場宣言
阪神・石井が28年のロサンゼルス五輪出場を目標に掲げた。同五輪では追加競技として野球が2大会ぶりに復帰。この日は銀世界となった秋田市にある母校の旭川小学校を訪問し、講演会を行った。子供たちに勇姿を届けるためオリンピアンを目指す決意を示した。 「常にレベルアップして、日本を背負っていくような選手になりたい」 これまでも秋田出身の五輪選手が地元を盛り上げてきた。直近では今年のパリ五輪で、バドミントン女子ダブルス「シダマツ」ペアの一人、志田千陽が銅メダルに輝いた。若虎にはメダリストとして故郷に野球熱を届ける夢がある。 また、同僚の奮闘にも刺激を受けた。11月の国際大会「プレミア12」では才木、森下が活躍。「こういうところで投げたいなと思った」。日の丸への思いをはせながら、「バッターを見ながらどういうふうに攻めていくのかなというのは勉強をしていた」と、既に“予習”も完了。五輪出場へは、シーズンで好成績を残すことが必要条件だ。「成績を出さないとそこには選ばれない。まずは来年結果を出せるように」と気を引き締めた。(松本 航亮) 《主な秋田県出身の五輪選手》体操の小野喬氏(能代市)は1952年のヘルシンキ大会から4大会連続、遠藤幸雄氏(秋田市)は60年ローマ大会から3大会連続で出場し、ともに5個の金メダルを獲得。バレーボール女子の江畑幸子氏(秋田市)は、2012年ロンドン大会で28年ぶりの銅メダル獲得に貢献。今年のパリ大会にはバドミントン女子ダブルスで志田千陽(八郎潟町)、マラソン女子で鈴木優花(大仙市)が出場した。