主力選手の流出が止まらないシュツットガルト クラブ幹部はブンデス9-12位フィニッシュを目標に設定
昨季はブンデスリーガで2位
昨季のシュツットガルトは、セバスティアン・ヘーネス監督の指揮のもとブンデスリーガでは初優勝を達成したレヴァークーゼンに次ぐ2位でシーズンを終えるなど躍進を遂げた。 しかし、その昨季の好成績によって主力選手が他クラブの獲得候補になってしまった。既にDF伊藤洋輝がバイエルン・ミュンヘン、伊藤とともにセンターバックのレギュラーだったDFヴァルデマール・アントンと昨季リーグ戦28ゴールのFWセール・ギラシの両選手がボルシア・ドルトムントに移籍することが正式に発表された。 加えてMFクリス・ヒューリッヒにも移籍の噂があり、さらに昨季ブライトンから期限付き移籍で加入したFWデニス・ウンダブの買い取りをめぐる交渉も難航していることから、シュツットガルトが昨季同様の強さを維持することは非常に難しい状況になっている。 同クラブのスポーツ部門の理事を務めているファビアン・ヴォールゲムート氏も来季は厳しい戦いを強いられることになるだろうと予想している。同氏はドイツメディア『Deutschen Presse-Agentur』の取材に対して以下のように語っている。 「我々が来季再びブンデスリーガで2位になるなどと予想することは、あまりにも純粋すぎる発想だ。リーグ戦の順位について来季の我々が目指すのは、9位から12位あたりだ。昨季はとてもよく戦ったが、我々はまだビッグバンドと言えるようなチームではない」 シュツットガルトは、8月17日(現地時間)にレヴァークーゼンとのDFBスーパーカップに臨む。選手の顔ぶれが一新された同クラブにとって、昨季国内二冠を達成したレヴァークーゼンとの対戦は、新シーズンを占う重要な一戦となるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部