アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)　(C)J.LEAGUE

アジアの頂点まであとふたつ。決勝のキップをかけた180分間がいよいよ始まろうとしている。横浜F・マリノスが4月17日(水)・敵地、24日(水)・ホームで『AFCチャンピオンズリーグ(ACL) 2023-24』準決勝にて蔚山HD FCと激突するのだ。 4日前に行われた『明治安田J1リーグ』第8節・湘南ベルマーレ戦は2-2で勝ち切れなかったが、ポジティブな要素も多かった。4月10日のガンバ大阪戦からGKポープ・ウィリアム、左SB加藤蓮以外、スタメンを9名入れ替えた。FW塩貝健人がデビュー2戦目、蔚山現代ユース出身のMFナム・テヒが加入8か月でJリーグ初ゴールをマークしたのは明るいニュースである。終盤に数的有利となり、2-1のまま試合を締められなかったのは反省点だが、失点シーンはどちらも完全に崩されたわけではなく、そこまで深刻になる必要はないだろう。 前節の教訓はやはり決めるべきところで決めること。数ある決定機の中勝負を決める3点目を取らなければならなかった。蔚山で、そして横浜で、勝負を決めるゴールを求められるのがアンデルソン・ロペスである。湘南戦で何が良かったかと言うと、A・ロペスがベンチスタートだったことである。疲れ知らずの鉄人ストライカーは第7節まで全試合フル出場。試合に出続けるA・ロペスを後半11分までベンチに座らせることができたのは、準決勝に向けて生きてくるはずだ。 G大阪戦後、疲れ知らずのA・ロペスをハリー・キューウェル監督が「彼は常に試合に出たいと言っている。逆にロペスを休ませるために外したら、彼は間違いなく『なぜ外すのですか？』と言ってくるはず。彼のメンタルの強さや重要性を理解した中で彼を起用している」と評せば、当の本人も「とても元気、100％の状態。試合後にケアをして、しっかりリカバーをする。栄養をしっかり摂って、しっかり寝ているから大丈夫」と笑った。『ACL』3試合連続ゴール中、直近3試合で2ゴールと好調を維持するA・ロペスが勝負を決するゴールを誓う。 果たして、6度目の挑戦でラウンド16の壁を打破した横浜FMがこのまま頂点へ突き進むのか、蔚山が2020年大会以来3度目の制覇へまい進するのか。『ACL 2023-24』準決勝・横浜FM×蔚山の第1節は17日(水)・蔚山文殊フットボールスタジアム、第2戦は24日(水)・横浜国際総合競技場にてキックオフ。試合の模様は2試合ともDAZNにて生配信。ホームゲームのチケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。