米設備投資、2025年の急増は期待できず-トランプ氏政策が不透明で
金利
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は18日、連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で、実際にどのような通商政策が実施されるかが分からなければ、関税によるインフレの脅威を予測することは難しいと述べた。ただ、トランプ政権の政策によるインフレ圧力を予想して、来年の利下げ幅を少なく見込んでいる当局者がいることを示唆した。
「どの国から何を対象に、いつまで、どの程度の規模で関税が課されるのかが判明していない」と発言。「報復関税が課されるのかどうかも分からない。それらが消費者物価にどのような影響を及ぼすのか知るすべはない」と続けた。
一部のエコノミストは、トランプ氏が不法移民の大量強制送還を公約していることも、製造業やその他の産業が必要とする労働力を奪うことになると指摘している。
パンテオン・マクロエコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、サミュエル・トゥーム氏はリポートで、トランプ氏が実際に何をするのかについて不確実性が高まっているため、「政策の全体像がより明確になるまでは、製造業者は追加の設備投資を思いとどまるだろう」と分析した。
原題:Uncertainty About Trump Policies Set to Curb Business Investment(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Mark Niquette