バンコクの最新ホテル7選! 驚きのデザインと建築で非日常へ
カペラ・バンコク
静けさと時の移ろいを楽しむ、クワイエットラグジュアリーヴィラ 「フォーシーズンズホテル」と同じ敷地内に立つもうひとつのホテルが「カペラ・バンコク」。オーナーの招致により、個性の異なるふたつのラグジュアリーホテルの隣接が実現した。ダイナミックなスケール感の「フォーシーズンズホテル」に対して、「カペラ」はプライベート感を堪能できる上質で洗練された世界観が特徴。タイの伝統的な装飾を施した品格あるエントランスロビーを抜けると、チェックインカウンターがないことに気づく。宿泊ゲストはリビングルームと呼ばれる部屋に案内され、寛ぎながら宿泊手続きを行うのだ。 館内のデザインは、アメリカのカリフォルニアを拠点に数々のラグジュアリーホテルを手がけてきたBAMO。バンコク都内では唯一となるチャオプラヤー川に面した7室のヴィラを備えるほか、全101室からなる客室はすべてリバービュー。館内は絵画やアートピースは最小限である代わりに、水を用いたインスタレーションが多く、静かに湧き絶え間なく流れる水の存在に心が安らぐ。控えめでありながら、ディテールの質にこだわったクワイエットラグジュアリー。静寂の中で、チャオプラヤー川の雄大な流れのようにゆったりと過ごしたい。
コクーン・バンコク
アートと自然に癒やされる、全室ヴィラのネイチャーリゾート バンコク都心部からクルマで約25分に位置するバンナー地区に立つ「コクーン・バンコク」。 エントランスを抜けるとバンコク都内とは思えない、まるでタイ南部のリゾート地のような光景が広がる。熱帯の大きな植物に囲まれ、心地よい風が吹き抜けるロビーラウンジを抜けると、大きな人工池を取り囲んで水上家屋のようなモダンヴィラが静かに佇む。 2007年に別の名で開業したホテルだったが、オーナーが代わり全面改装し「コクーン・バンコク」としてリニューアルオープンしたのは21年。バンコクで「ATT19」というギャラリー(52ページ参照)を運営するムックがオーナーとなり、アート色を強めた。彼女の父親であるアーティストのポーンテープ・アッタガンウォンの作品をはじめとしたアートピースが客室に飾られ、敷地内にはギャラリーも併設。各所に点在するモダンアート作品とともに、やはりオーナーによって収集されたアンティークの品々も見逃せない。アート、デザイン、アンティーク、そして自然を組み合わせることでバンコクでは他に類を見ないホテルが誕生した。大都市バンコクであることを忘れさせる自然の中で、ネイチャーリゾートの滞在が待っている。