妹の結婚式に夫婦で「5万円」のご祝儀を用意しました。妻に「1人3万円が常識でしょ?」と言われましたが、6万円だと割り切れるからダメですよね? いくらにすべきなのでしょうか?
結婚式に参列する際、ご祝儀の額に悩む人も多いでしょう。ご祝儀の金額で揉めて、一生に一度のお祝いを台無しにするのは避けたいところです。 地域の慣習にもよりますが、一般的なご祝儀の相場は3万円といわれています。2人で5万円だと少ないというのも一理あるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。 本記事では夫婦連名で出席する場合のご祝儀について考えます。 ▼友人からのご祝儀が「2万円」だった! これってマナー違反?
夫婦連名で5万円でもいいとされる2つの理由
恋愛情報メディア「LoveMA!」を運営するウェブスターマーケティング株式会社が2021年に実施した「結婚式で包むご祝儀の金額に関する意識調査」によると、夫婦2人で出席する場合のご祝儀は「2人の連名で5万円」が最も多くなっています。 理由として考えられるのは以下の2つです。 ■偶数は避けるべきだから 結婚式のご祝儀は、割り切れる偶数額を避けるのが一般的です。偶数は別れを意味するからといわれています。 前述の「結婚式で包むご祝儀の金額に関する意識調査」でも300人のうち連名も含め6万円を包んだと答えた人は1人もいません。したがって夫婦連名の場合は6万円を避け、少なめの5万円または多めの7万円を包むことが多いようです。 ■引き出物は夫婦で1つだから 夫婦で招待された場合、引き出物は家族で1つとされることがほとんどです。引き出物の負担が少ないことが、2人で5万円でも良いとされる理由の1つといわれています。 ただし、個別に引き出物が用意されている場合は、後日1万円程度のギフトを贈ると喜ばれるでしょう。
ご祝儀のトラブルを避けるためにできることは?
夫婦連名で5万円のご祝儀は決して間違っておらず、逆に6万円包むのは避けるべきといえます。 ただし相場はあくまでも目安です。実際に包むべき金額は相手との関係性によって変わります。ご祝儀のトラブルを避けたいのであれば、以下の3つを試してみましょう。 ■家族に相談して金額を決めておく 今回結婚する妹以外に兄弟姉妹や親戚がいて、同様に夫婦連名で出席する場合、事前に相談してご祝儀の金額を合わせておくと良いでしょう。 他の親族夫婦は7万円出したけれど、自分たちは5万円となると「少ない」と思われるかもしれません。 ■どうしても6万円渡したいならお札の枚数を奇数にする 7万円では負担が大きく、どうしても6万円にしたい場合は1万円札6枚ではなく、枚数が奇数となるように渡すと良いでしょう。1万円札5枚と5千円札2枚の合計7枚とし、枚数を奇数とすることで良しとする考え方もあるからです。 筆者自身の結婚式でもらったご祝儀の中には2万円のものもありましたが、中身は1万円札1枚と5千円札2枚の3枚となるよう配慮がされていました。 ■1万円分のギフトと合わせて6万円もあり 5万円は少ないけれど7万円は負担が大きいと感じる場合は、5万円のご祝儀に合わせて1万円のギフトを贈ることで6万円とするのも1つの方法です。 ギフトは金額が分かりやすい商品券でも良いですし、お祝いの気持ちをこめて結婚相手が欲しいものを考えて贈っても良いでしょう。
夫婦連名5万円でも問題なし! 事前の相談も大切
結婚式に1人で出席する場合のご祝儀の相場は3万円ですが、夫婦連名であれば5万円でも広く許容される水準です。ただし、相手の捉え方によっては少ないと感じさせてしまうかもしれません。 せっかくの結婚式のお祝い気分がお金のことで台無しになるのは誰も望まないでしょう。トラブルを避けるためにも、家族・親族内で事前に相談し、調整を行うことが大切です。 出典 ウェブスターマーケティング株式会社 LoveMA! 結婚式で実際に包んだご祝儀の金額 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部