バンコクの最新ホテル7選! 驚きのデザインと建築で非日常へ
新しいホテルのオープンラッシュに沸く、タイの首都バンコク。コロナ禍以降にオープンしたホテルの中から、五感を刺激されるダイナミックな建築やインテリアデザインに優れた7軒を厳選。それらの魅力を紹介する。 【画像】「ザ・スタンダード・バンコク・マハナコーン」ホテルのほか、記事の画像をすべて見る
ザ・スタンダード・バンコク・マハナコーン
現代バンコクの象徴的建築にふさわしい、モダン&レトロの調和 バンコクの街のランドマーク的存在になっている、まるでジェンガのようなかたちをした78階建ての超高層ビル「キングパワー・マハナコーン」内に2022年7月に開業した「ザ・スタンダード・バンコク・マハナコーン」。ザ・スタンダードホテルにおけるアジアのフラッグシップホテルだ。インテリアデザインはスペイン・バレンシアにスタジオを構え、アーティストでもあるハイメ・アジョンによるもの。世界各国のホテルやレストランの内装のほか、フリッツ・ハンセンではオリジナル家具のデザインを手がける人気デザイナーのひとりだ。アジョンがつくる空間は、フロアごとに異なるインテリアの色彩が秀逸。ほぼすべてに曲線を取り入れたオリジナルデザインの家具や装飾は、鮮やかではあるがどこか温かみのあるレトロな風合いで、やわらかな印象を添えるとともに、洗練された非日常感をかき立ててくれる。 部屋は全室シティビュー。床から天井まで全面ガラス張りの効果で、バンコクの街に溶け合うような不思議な感覚を味わえる。ダイナミックに躍動し、ポジティブなエネルギーに満ちた現在のバンコクにふさわしい、独創的でデザイン性あふれる空間に感性が刺激されるはずだ。
ヴィラ・デヴァ・リゾート・アンド・ホテル・バンコク
都市の喧騒とは無縁に、伝統様式に触れるスモールラグジュアリー 各国の大使館が立ち並ぶ、緑豊かで閑静なエリアに立つ「ヴィラ・デヴァ・リゾート・アンド・ホテル・バンコク」。ビジネス街であるシーロム地区、ショッピング街のサトーン地区が隣接しているにもかかわらず、都市の喧騒から遮断された聖域のような空間になっている。建築マスタープランはタイの伝統的な生活様式である “Tha Nam”(水辺)がコンセプト。エントランスを抜けると、中庭を兼ねたプールが広がり、プールアクセスとなる1階のステイでは、古の水辺の暮らしを体感できる。 隣にはオーストリア大使館とデンマーク大使館の手入れされた森と庭が広がり、美しい緑を借景するかたちに。建築は2024年竣工予定の「ワンバンコク」にも携わるタイを代表する建築事務所A49、インテリアもバンコク現代美術館(MOCA)を手がけたデザイン事務所PIAで、洗練されたタイの装飾要素が随所に取り入れられている。印象的な木製の格子模様サンシェードパネルは、ヤシの葉で編まれた伝統玩具「プラータピアン」と呼ばれる魚のモビールに着想を得たもので、建物内外に光の美しい陰影をもたらす。都市の中でタイの伝統に触れられる貴重なスモールラグジュアリーホテルだ。