「そごう・西武」売却の迷走でセブン&アイHD「井阪体制」に囁かれる限界
そごう・西武は自主独立を諦めていない(C)新潮社
頭が8つ、尾も8つあり、それぞれが思いのままに暴れるヤマタノオロチ。これが セブン&アイ・ホールディングス(HD) を乗っ取っているのではないかと思わずにはいられない。 約1年かけて進めてきた傘下の百貨店、そごう・西武の売却交渉は迷走の極みだ。売却先が米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ(以下、フォートレス)に決まったものの、地権者や自治体から「待った」がかかり立ち往生。売られる側の、そごう・西武は抗戦の構えを見せる。買う側も新たな条件をセブン&アイに突きつけ、揺さぶりをかけている。 落とし所が見当たらない状況に、セブン&アイの取引金融機関からは「井阪隆一(セブン&アイHD)社長の胆力が問われている」と厳しい視線が注がれる。
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