名古屋城本丸御殿の公開に向けて 武将が案内するツアーを開催中
名古屋城(名古屋市中区)の本丸御殿第二期公開がいよいよ6月1日に迫り、さまざまなカウントダウンイベントが予定されている。そのひとつとして現在開催されているのが、名古屋おもてなし武将隊と行く名古屋城ツアー。3月5日まで開催され、予約不要で参加できるので「観光客の方はもちろん、地元の方々にもぜひ来てほしいですね」などと関係者は話している。
400年を経て名古屋城本丸御殿が蘇る
今ツアーは1日から5日まで名古屋城に訪れる観光客向けに開催され、名古屋城の案内はもちろん、本丸御殿第二期公開の「対面所・下御膳所」の解説なども聞くことができる。 復元工事が進められている本丸御殿は、かつて近世城郭御殿の最高傑作と評された建物。京都の二条城二の丸御殿と並ぶ武家風書院造の双璧と言われ、城郭建築として国宝第1号に指定された。 だが、空襲により天守閣とともに焼失。戦後の復興にともない、1959年に天守閣が再建され、本丸御殿も復元を望む声が高まり、2009年より復元を開始した。現在は「玄関・表書院」を公開しており、6月に「対面所・下御膳所」が公開予定。正門の看板には、公開開始までの日数を表示したカウントダウンボードも設置され、期待感を募らせる。
予約不要で気軽に参加できる名古屋城ツアー
名古屋の観光PR活動に励む名古屋おもてなし武将隊の名古屋城ツアーは、これまでにもあったが、今回は本丸御殿第二期公開後にもう一度来てもらうことを目的としており、本丸御殿についての解説が充実しているのが魅力のひとつ。また、これまでは旅行会社主催で宿泊客が対象のためハードルが高かった。対して今回は事前予約が不要で、当日名古屋城に訪れた観光客がその場で気軽に参加できるツアーとなっている。 ツアー初日には、名古屋城に観光に来ていたファミリーや女性客が、城内での案内を聞いてツアーに申し込む姿が見られた。そのほか、開催の数日前に名古屋市内の商店街、大須や円頓寺などでPR活動をしたこともあって、そのチラシを持って参加した男性客もいた。