ホンダが「凄い技術」を発表! 25年発売の新型「プレリュード」は次世代への架け橋!? 26年末以降の「ホンダの凄い技術」はどうなる?
また今回の取材会では、EVと共用可能な「電動AWDユニット」も公開され、これも次世代e:HEVシステム搭載モデルから採用されると言います。 これは従来の機械式AWDと比較して最大駆動力を向上し、力強い発進加速の実現に貢献するものです。 また、機械式AWDで培った前後駆動力配分制御をさらに進化させ、加減速や旋回時のタイヤの接地荷重変化を捉え、駆動力配分を最適化。 これに加え、高精度で応答性の高いモータートルク制御を緻密にコントロールすることで様々な路面状態でライントレース性や操縦安定性を向上し、より安心で意のままの走りを実現するとしています。
こうした今回の技術発表などの経緯について、執行役・四輪事業本部長・営業統括部長・統合地域本部長の林 克人氏は次のように語っています。 「ホンダは2050年、カーボンニュートラル達成を目指しています。 一方で『ホンダはエンジン開発を凍結したと聞いたが事実なのか』『得意のエンジンの強みを捨てて、今後どのようにしていくのか』などのご質問を頂戴していることもまた事実です。 これらは代表的な事例ですが、このような質問を受けてしまうこの状況は、そもそも我々が四輪事業の全体戦略を正しくお伝えできていないということであると反省をしております。 特にアメリカ次期大統領が決まった今、さらにそのようなご質問を受ける機会が増えると推測しています。 そうした中、ホンダはEVの仕込みを行うと同時に『五感に響く』技術で内燃機関時代に伝説を残したいという野心を持って、絶え間なく、新しいハイブリッドモデルの開発を進めておりました。 それはホンダ社内では当たり前のように推進され、その結果として今回披露できるところまで開発が進み、本日の迎えております。 今回の発表内容では、2つのポイントがあります。 1つ目は我々は EV本格普及期まではハイブリッドが駆け足になると考えています。 そして、今まさにハイブリッドへの期待感が高まる時代に突入しております。 ホンダらしいエポックメイキングな技術と商品を生み出し、願わくば伝説となり、現在だけでなく、後世でも語り継がれるほどの評価をしていただけるようなハイブリッド消費を残したいそう思っています。 続いて2つ目は、先程の『五感に響く技術で内燃機関時代の伝説を残したい』という強い思いを抱き、ホンダらしさを追求したハイブリッドモデルの開発を行っているということです。 『五感に響く』というワードは何を持って、伝説として後世にも語り継いでいただけるような感動をお客様に提供できるのか、これを突き詰め、五感に響く移動の喜びを技術の力で実現させようという考えから生まれたものです。 こうした技術開発、モデル開発をへて、販売台数については中国を除く連結で2030年までに年間の販売台数を130万台へ拡大させ、さらなる事業成長を目指していきます」 ※ ※ ※ 今回の取材会の大半はまだ未来の話ですが、これらの次世代技術に先駆けて、2025年に発売される新型プレリュードに搭載される次世代制御技術「Honda S+ Shift」も公開されています。 Honda S+ Shiftは、従来のe:HEVの特性を生かしながら、ドライバーとクルマの一体感を際立たせる「操る喜び」を追求した新機能です。 ハイブリッドならではの高い環境性能はそのままに、加減速時に緻密にエンジン回転数をコントロールし、ダイレクトな駆動レスポンスと鋭い変速を実現するもので、実際に「ハイブリッドだけどマニュアル車のような楽しさ」が体感出来ました。 そんな新型プレリュードですが、現行世代のハイブリッド技術と次世代技術のHonda S+ Shiftを搭載することで、2026年末以降の次世代e:HEVモデルへの架け橋となる存在と言えます。
くるまのニュース編集部