生まれながらHIV感染の35歳アメリカ人俳優が妻の妊娠と胎児の「陰性」を発表して大反響
生まれながらにして、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しているアメリカの男性の妻が妊娠。胎児にはHIVが感染していないことが分かり、話題になっている。 【写真】29年前の私も、私の赤ちゃんも同じ先生が出産を担当してくれました!フロリダ州の産婦人科医がSNSで大バズり 注目を集めているのはニューヨーク在住の俳優で作家のジョセフ・キブラーさん(35=写真右)と、妻で女優のケリー・コックスさん(年齢非公表=同左)。 HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳などの体液を通して感染する、人間の免疫システムを破壊するウイルスだ。どのように妻と胎児は感染を免れたのだろうか? キーになるのは「抗レトロウイルス療法(ART)」という薬物療法。現在、この方法で患者の血中HIVウイルス量を「検出限界(特定の物質が測定できる最小限の量)」未満にまで減少させることが可能になっている。 この状態になると、他の人にウイルスを伝染させるリスクが事実上ゼロに。ジョセフさんはこの治療でHIV感染を防いだのだ。 一方、ケリーさんはエーラス・ダンロス症候群(EDS)という遺伝性疾患にかかっており、慢性的な痛みや関節の問題があるという。来年初めに出産予定の胎児にEDSが遺伝しているかどうかは、検査方法がないため分からないという。 2人は2020年初めに知り合い、交際をスタート。ジョセフさんはTikTokやインスタグラムで妊娠を明らかにし、子どもがHIV陰性で生まれることを発表。「悪循環を断ち切り、ずっと治療不可能だ思っていたことを可能にした」とコメントした。 そのTikTok動画は88万回以上視聴され、16万4000以上の「いいね」を獲得し、コメント欄には《本当におめでとう。やったな》《昔では考えられない、素晴らしいニュースです》など、エイズで家族を亡くした遺族や、1980年代のエイズ流行を知る人たちから祝福とメッセージが数多く寄せられている。 ◇ ◇ ◇ 困難に立ち向かう姿には勇気づけられます…もっと読みたい人は、以下の■関連記事もどうぞ!