日本代表 敵地インドネシア戦で見せたチーム力【サッカー W杯最終予選】
攻撃に手ごたえ
最終ラインや前線のメンバー変更で出場機会を得た小川や橋岡をはじめ、得点した菅原ら交代出場したメンバーも力を発揮し、チームに貢献した。 守田は、「試合の入りはスムーズにいかなかったが、結果的に全員でカバーしあえて戦えた試合で良かったと思う」と振り返った。 勝利の立役者の一人となったGK鈴木は、 「相手が最後にカットインで内側に運んだ瞬間に『取れるな』という感覚があった」と振り返り、セリエAでの経験が活きたと言う。 「イタリアでもあのようなシーンで遠目から打たれて失点するシーンがあったので、間合いをうまく詰められたたらチャンスになると思った」と振り返った。 試合はキックオフ直前から土砂降りとなり、前半はほとんど雨中でのプレーとなったが、日本代表守護神はピッチコンディションを考えてシンプルなプレーを心掛ける一方、「相手が連動していなかった」と察知。 センターバックにボールをつけることを意識していたと明かして、ビルドアップの起点となった。 三笘は、「1点目も2点目も素晴らしい形ができている。再現性は上がっている」と攻撃の組み立てに手ごたえを示した。 遠藤は、鎌田が「間に落ちてフレキシブルにやるのは相手にとっても嫌だったと思う。守田を含めて関係性は良かった」と語った。
守備を反省
町田は試合序盤に押し込まれた時間帯について、「1トップ2シャドーに対して、僕や橋岡が(相手を)掴みにいっていたので、そこで後ろが1対1になるリスクがある。しっかりつぶしきることや、チャンスを作らせないところは修正点」と話した。 遠藤は「(相手の)3枚に対してもうちょっと内側にコンパクトにするべき。ボールの出どころに、もう少しプレッシャーにいかないといけない」と指摘。 その上で、「1対1で勝つか負けるは勝負に大きく左右する。個の能力はチームとして求めていかなければいけない部分だと思う」と語った。 三笘も3⁻0のリードを奪ったあとの戦い方について、「ブロックするのか前から行くのか、共有するところがまだ甘い」と述べて、「守備は本当にこだわっていかないとならない」と話した。 日本代表の森保一監督は、「ピンチがあったりした中で、我慢強く耐えながら『ここ』という流れのギアを上げるべきところで、選手たちが得点の部分でトライしてくれた」と選手の状況の応じたプレーを評価した。 この結果、日本は今予選前半戦5試合を終えて4勝1分けで勝ち点13とした。 C組のほかの試合は14日に各地で行われて、2位のオーストラリアと3位のサウジアラビアは0⁻0で引き分けて、両チームとも1勝3分け1敗で順位は変わらず。日本との勝ち点差は7となった。 中国はアウェイでバーレーンに1⁻0で勝って2勝3敗で勝ち点を6に伸ばして4位に浮上。5位はバーレーン、6位にインドネシアとなった。 アジア最終予選では各組上位2チームが無条件で本大会への出場権を手にし、3位と4位はプレーオフ経由で出場権獲得を目指すことになる。 取材・文:木ノ原句望
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