【正式発表間近】カワサキが「W230/メグロS1」「KLX230/S/SM」の発売時期を明らかに!
各部のディテールは、さすがWシリーズ&メグロシリーズと言えるもので、アナログの速度計&回転計のツインメーターと控えめに組み合わされたLCD表示や、LEDながら円形とした小ぶりなヘッドライトユニット、シンプルな形状のダブルシート、専用設計の容量12L燃料タンクなどがシリーズ最新作を形作っている。 メグロS1は基本的にW230のデザイン変更版だが、メッキを多用した外装やモール入りでW230のシート高745mmに対し745mmとしたシート、専用エンブレム、メーターデザインなどで見事に異なる印象を与えている。 このほか、ハンドルの左右切れ角は各40度、ホイールトラベルは前117mm/後95mmといったスペックも利便性を想像させてくれる。 いずれも11月下旬に発売とのことで、正式発表は遅くとも10月末~11月初旬に行われるはず。続報を待ちたい! ──セミダブルクレードルフレームに正立フロントフォーク/ツインショックの組み合わせ、空冷単気筒エンジンはレトロスタイルに化粧直しされただけでなくエンジン特性から作り込まれ、バランサーも採用。水平基調のマフラーもスタイリッシュだ。 ──北米仕様では青×黒も発表されたが、日本仕様はどうなる? ──こちらも北米仕様で公開されたディテール。メーターはアナログのツインタイプで、LCDスクリーンにはオド、トリップ、時計などを追加表示可能。盤面には「W」のロゴが目立つように配置されている。
最新排出ガス規制に適合して復活するKLX230シリーズ
北米などで発表済みのKLX230シリーズも2024年11月下旬あるいは2025年1月下旬に発売予定とのこと。W230&メグロS1のエンジンはこのマシンのものをベースにしているが、出力特性やクランクケースのデザインも異なっている。 KLX230は前21/後18インチホイールほ装着したフルサイズトレールで、KLX230Sはより親しみやすいように車高を抑えた仕様、KLX230SMは前後17インチのモタード仕様だ。いずれもデザインは以前にラインナップされたものからリファインされており、コンペティションモデルKX譲りのシャープな外観とされた。 北米ではスペック詳細も明らかになっている。それによれば、233ccの空冷単気筒エンジンは吸気バルブ径を従来よりも4mm小さいφ33mmとしたことやECUの見直しなどにより低中速トルクを強化。燃料噴射にはφ32mmスロットルボディを採用し、正確なレスポンスを実現する。公式発表に記載はないもののエキゾーストパイプの取り回しなども変わっており、大きな範囲でアップデートを受けている模様だ。 車体は、歴史ある高張力鋼製ペリメターフレームを継承しながらサブフレームを新設計。これによってシート高を抑制しながらホイールトラベルを長くすることができ、最低地上高も稼いでいる。ユニトラック式のリヤサスペンションはリンクが更新された。 KLX230は従来よりも約1.2kg軽量なスイングアームを装備し、リヤブレーキマスターシリンダーも軽量化。また、φ37mm正立フロントフォークを装備する。ホイールトラベルは前200mm/後223mm、ホイールサイズは前21/後18インチだ。ブレーキは前φ240mmディスク(ABS仕様はφ260mm)/後220ディスクで、前後オン/オフ可能なABSを採用した。 前後17インチホイールやφ37mm倒立フロントフォークを採用するモタード仕様のKLX230SMは、同様にリヤサスのリンクを更新したことなどによりリヤホイールトラベルを伸長し、よりハードなスプリングをセット。ホイールトラベルは前188mm/後223mm。ホイールは前後17インチで、フロントブレーキはφ300mmのセミフローティングディスクを採用した。 海外仕様のKLX230シリーズはいずれもヘッドライトをLEDとし、ライディオロジーアプリを介してスマートフォンと連携する機能も獲得している。日本仕様も同じスペックでの導入を期待したい。 北米における価格はKLX230が3999ドル(約59万4000円)、KLX230SMは5599ドル(約83万2000円)。KLX230の安さが光り、前述のW800を基準にした計算では日本仕様の予想価格が47万8000円になるが、為替レートなどもあるので50万円台前半に収まれば御の字といったところだろうか。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。