くら寿司が堅調な株価推移を見せる【株価比較】スシロー運営の「FOOD&LIFE COMPANIES」と「くら寿司」の業績推移及び株価動向
コロナ禍の後、円安の影響などから業績の回復が遅れているとも言われていた回転寿司チェーン店。しかし、2023年度の業績は回復しています。 ◆【株価チャート】スシローとくら寿司の株価推移《2023年1月~2024年6月》スシローはほぼ横ばい、くら寿司は堅調 国内店舗は以前の賑わいを取り戻していますが、業績の回復は海外要因が大きいようです。 スシローを運営する「FOOD&LIFE COMPANIES<3563>」と、「くら寿司<2695>」の業績推移と株価動向を確認してみましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
遅れはあったがコロナ禍からの回復を見せる回転寿司業界
コロナ禍の前、回転寿司業界もインバウンド需要で大いに潤いました。しかしコロナ禍とともに、回転寿司チェーン店も業績が悪化。また円安の進展により、食材の多くを輸入に頼る回転寿司チェーン店の業績は、コロナ禍が明けても回復が遅れることに。 しかし足下では、回転寿司チェーン店の業績も回復しています。 回転寿司チェーン店を展開するFOOD&LIFE COMPANIES<3563:スシローを運営>、くら寿司<2695>の業績を見ていきましょう。
FOOD&LIFE COMPANIES(スシロー運営)の業績推移<3563>
回転寿司チェーン店最大手の「スシロー」を運営するのがFOOD&LIFE COMPANIESです。同社は以下の業績推移となっています。(IFRSを採用) ●2022年9月期 2022年9月期 売上収益2813億円(前期比16.8%増)、営業利益101億円(同▲55.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益36億円(前期比▲72.6%減) ●2023年9月期 2023年9月期 売上収益3017億円(前期比7.3%増)、営業利益110億円(同8.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益78億円(前期比119.0%増) ●2024年9月期(予想) 2024年9月期(予想) 売上収益3600億円(前期比19.3%増)、営業利益220億円(同100.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益130億円(前期比64.6%増) 増収増益が続き、また5月には2024年9月期予想の上方修正を発表するなど、順調な成長が続いています。 ただし部門別損益を見ると、国内部門の2023年9月期は営業利益110億円で前期比▲25億円(同▲18.6%減)の減益となりました。一方で海外事業は営業利益72億円で同39億円の増益(同116.5%増)であり、業績回復は海外事業が牽引しています。また、中期経営計画では2026年9月期には海外事業の利益が国内事業を上回る計画であり、同社の成長は海外事業中心となっています。