事務で生成AI活用へ 三重・松阪商工会議所 議員総会で事業計画決まる
松阪商工会議所(田中善彦会頭)の2023(令和5)年度通常議員総会が28日午前10時半から、三重県松阪市若葉町の同会議所で開かれた。会頭、副会頭、常議員、議員ら議決権を持つ役員・議員合わせて110人のうち56人が出席、38人が委任状を提出した。 開会にあたって田中会頭(77)=松阪木材㈱代表取締役=があいさつし、22~24日に宮崎県で開かれたアクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI2024の「プロアマ競技」に全国の商工会議所会頭らと参加した報告などを行った。 議事に先立ち、22日に東京で行われた日商会頭表彰の伝達式があり、永年勤続役員(20年)に対する同表彰が田村賴一常議員(日本土建㈱代表取締役社長)に贈られた。 また、1月に松阪商工会議所役員を退任した長嶋宣光・三重ダイハツ販売㈱取締役に日商会頭から感謝状が贈られた。 続いて議事となり、「令和6年度事業計画(案)ならびに令和6年度一般会計他7特別会計収支予算(案)の承認について」と「常議員の選任について」の2議案が原案通り承認された。退任した長嶋さんに代わって栗谷享治・三重ダイハツ販売㈱代表取締役社長が常議員に選任された。長嶋さんに代わって栗谷さんが議員職務執行者にも就任した。 事業計画の新規事業として▶産業人材育成事業の一環として日商簿記3級eラーニングの推進▶従業員定着率向上のための事業の一環として主に入社後2~3年の従業員対象事業の実施▶業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進の一環として生成AIの活用▶大阪・関西万博への協力──の四つを盛り込んだ。 生成AIを事務作業の中でどのように活用していくか、また大阪・関西万博の開催に向けて具体的に何を行うかは、これから詰めていくという。 この日は、議事の後で公益社団法人2025年日本国際博覧会協会広報・プロモーション局入場券部営業推進課の中野宗彦さんを講師に迎え「大阪・関西万博について」をテーマに特別講話もあった。 会議所の総会は3種類あり、例年3月に次年度の計画と予算を審議する「予算総会」、6月に前年度の事業報告と決算を承認する「決算総会」、3年に一度の11月に役員改選を行う臨時議員総会を開いている。