水原被告に続き、フレッチャーも…相次ぐ大谷翔平“同僚”のスキャンダルに米記者が見解「世間は眉をひそめるかもしれない」
問題の根深さを物語るニュースと言えよう。 現地時間5月17日、米スポーツ専門局『ESPN』のティシャ・トンプソン記者は、かつてエンゼルスでプレーし、現在はブレーブス傘下3Aに所属するデビッド・フレッチャーが、大谷翔平(ドジャース)の元専属通訳で、銀行詐欺などにより訴追された水原一平被告が関わっていた南カリフォルニアの胴元が行うスポーツ賭博に関与したと報じた。 【動画】歴史的な日を彩る一発! 大谷翔平の逆方向13号をチェック ついに現役選手の名がすっぱ抜かれた。水原被告のスキャンダルを報じていたトンプソン記者によれば、フレッチャーは水原被告と関係を持っていたブックメーカーのマシュー・ボウヤー氏の“賭場”で、野球以外の複数のスポーツ賭博を実施。今後、MLBや関係組織からの捜査、そして処分を受ける可能性もあるという。 野球賭博への関与は現時点で明るみになってはいない。それでもエンゼルス時代に大谷、さらには水原被告とも近しい関係だった名手のスキャンダルだけに、米メディアでも波紋は広がっている。 米スポーツ専門局『CBS Sports』は「合法的であっても、野球に賭けることは禁じられている」と強調。今後の捜査次第で、フレッチャーが球界から永久追放される可能性を示唆し、「生涯出場停止となるかどうかはコミッショナーのロブ・マンフレッド氏の裁量に委ねられている」と見解を示した。 また、米版『Yahoo! Sports』のジャック・ベアー記者は「2018年にエンゼルスに加わったフレッチャーの在籍期間はオオタニと完全に重なっている」と指摘。その事実により、水原被告とも近しかった大谷にふたたび疑念が向けられる可能性を論じたうえで、こう断じている。 「今度はチームメイトが、オオタニの元通訳が起こしたスキャンダルに登場したことで、世間はオオタニに眉をひそめるかもしれないが、ドジャースのスター選手が事件に関与していることについては、すでに知られていたこととあまり変わらない。ミズハラに対する連邦刑事訴状は、オオタニを被害者であることを明確にしている。連邦捜査官の捜査に彼は携帯電話を提出し、彼とミズハラの間に違法賭博の話題があったという証拠は一切出てこなかった」 さらに「通訳に続き、選手も胴元との関係が明らかになった」と訴えるベアー記者は、もしも、彼らがチームの宿泊するホテルで会っていたとしたら、エンゼルスにとって不快な疑惑を引き起こす可能性がある」と指摘。選手たちを預かっていたエンゼルスの管理体制に疑問を投げかけている。 今年3月に『ESPN』の取材に応じた際に「ゴルフをしたときに、一度だけボウヤーと会ったことがあるが、ボウヤーの組織で賭け事をしたことはない」と否定していたフレッチャー。永久追放という厳罰を受けるかもしれない今の胸中はいかなるものなのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]