48歳美容家・石井美保さん「30代まで自分の肌が好きじゃなかった」…飲まず食わずで「極度の乾燥肌」だった彼女が美肌になった方法
---------- 今年の夏は、観測史上1位の暑さになるという予想が。日焼けや汗によるかぶれなど、肌のコンディションに悩まされる季節が近づいています。悩みの尽きない肌のトラブルと、どう向き合えばいいのでしょうか。本記事では「美肌」メソッドによって幅広い世代から支持を集める美容家・石井美保さんへのインタビューをお届けします。 石井さんは、その美肌の秘訣を惜しみなく紹介する新刊『スキンケアで肌を毎日いためていませんか? こすらなければ、美肌』を6月21日に上梓したばかり。実は30代まで肌に悩みが尽きず、コンプレックスを抱えていたという石井さんに肌との付き合い方についてお聞きしました。 ---------- 【写真】石井美保さんが語る『こすらなければ、美肌』のコツ
30歳半ばまで肌に悩んでいた
ーー著書『こすらなければ、美肌』の中で、「昔はお肌について悩んでいた時期もあった」とおっしゃっていました。 1番最初の悩みとしては、すごく地黒だったことです。「なんで自分だけこんなに黒いんだろう」という悩みがあって、肌と向き合う年齢がすごく早かったんです。 ーー何歳ぐらいから悩んでいらっしゃったんですか? 中学校ぐらいから悩み始めました。その当時は日焼け止めをちゃんと塗る習慣も世の中になかったんです。そんな中で、子どもは運動会やプールで真っ黒。みんなが当たり前のように日を浴びてる状況でも、「みんなよりも黒いな」と、ちょっとコンプレックスに感じていて。 中学生の時はそこまで深刻に悩むほどではなかったんですけど、高校生、大学生になってくると、今度はメイクに興味を持ち出しますよね。みんなが学校にこっそりマスカラや色つきリップを塗って行ったりする段階なのに、私は、メイクよりも「どうしたら白く見えるんだろう」ということを真剣に考えていました。 自分の肌になんだか納得いかないといいますか、コンプレックスだな、嫌だなと思いながらずっとずっと生きている感じでした。自分の肌が好きじゃなかったですし、だからこそ、間違えたスキンケアをしていました。経験やお金がないなりに編み出した、今思うと謎なことをたくさん。「1日何回も洗顔したら白くなるんじゃないか」とか。垢すり美容、粗塩美容が当時流行っていたので、それを顔にやったらいいんじゃないかと思って、 垢をこすり落としてしまったり、粗塩でゴリゴリ顔をもみ込んでみてしまったり。 スキンケアをする時に大事なのは常に「保湿」なんですけれど、とにかく落としていくことに注力していました。そのせいか、いざ大学生になってコスメカウンターに行くと、「極度の乾燥肌」だと言われて。まだ二十歳前後だったのに、ご年齢の高い方が使うような高級なものを勧められていました。肌のことを全然気にしてなくて、何も塗ってなかったり、安いもので済ませている子もいる中で、「なんで自分だけこんなに乾燥肌なんだろう」と思い悩みながら、自分の肌が好きになれずに生きてきました。それが30歳ぐらいまで続きます。 ーー実際にお会いしてみて本当に肌がお綺麗なので、長く悩まれていたとは驚きです。 私は25歳で出産していて、それまで美容の仕事は一切していない専業主婦でした。出産後は、自分の美容に何もかまえないことが多くて、黒ずみまくり、乾燥しまくりで、人前に出たくない、写真にも写りたくないと思っていて。子どもの写真はありますけど、当時の私の写真はほぼないんです。子どもとのツーショットさえもあまりない…。それくらい嫌でした。