ロッテ新人選手たちの“お菓子な”自己アピール発言連発に見た無限の可能性
先日、ロッテの2024新入団選手発表会が都内のロッテ本社で行われた。新たにチームに加わる新人は支配下6人(大学3、社会人2、高校1)、育成3人(大学1、高校2)の計9選手。プロとしてのスタートラインに立ち、夢や希望に満ちあふれた若者の姿は、還暦を迎えた記者にはまぶしく映る。緊張する姿もまた初々しく、ほほ笑ましい。さらに今年の発表会ではおもしろい発言も目立った。 先陣を切ったのはドラフト2位の宮崎(ヤマハ)。「明るさ」が持ち味という内野手は「将来的にはロッテの人気商品である『コアラのマーチ』や『パイの実』のように、たくさんの人に愛されて人気の出る選手を目指して頑張りたい」と、抱負にロッテの商品名を入れてアピール。ドラフト6位の立松(日本生命)はセールスポイントに「白い歯」を挙げ「アスリートは歯が大事ということなので、ロッテのキシリトールガムをしっかり食べて頑張っていきたい」と続いた。 さらに宮崎はユニホームを着た感想を問われ「雪見だいふくのようなちょっと、とろけるような感触」と語り、ファンへのコメントを求められると「キシリトールガムのように爽やかなプレーを見せれるように頑張っていきます」と“連発”して関係者を喜ばせた。 宮崎は他にも「がんばロッテ(頑張ろうと)思います」「トッポ(トップ)を目指します」など、披露できなかったネタも用意していたとか。吉井監督からも「ふざけちゃってもいい。思い切り自分を出して」と助言があったという。 だからなのか、ドラフト4位の18歳、坂井(関東第一)も頑張った。千葉県富里市出身の期待の星は、ガチガチに緊張しながらも「自分の持ち味はストレートと富里産のスイカです。スイカ食べてください」と“地元愛”を強くアピール。直球に緩急をつけ、投げ分けることができるという右腕は“直球勝負”のトークで見事に笑いをとった。トークでうまくいった選手も、そうでない選手も、本業では無限の可能性が広がっている。(ロッテ担当・大内 辰祐)