【日本ハム】“横浜”に刺激…万波中正“アニキ”筒香嘉智の勝負強さ「尊敬」関東大会V後輩も祝福
日本ハム万波中正外野手(24)が先輩と後輩に刺激を受けた。 前夜の3日は、横浜高先輩のDeNA筒香嘉智が日本シリーズで先制弾を含む2安打4打点で日本一に貢献し、この日は秋季高校野球で母校が関東大会を制した。侍ジャパンは左肩痛で辞退したが、秋季キャンプでは守備や走塁など、可能な範囲で調整を続けている。今度は自身が頂点に立つために、じっくり下準備を進めていく。 ◇ ◇ ◇ 万波が「2日連続の横浜優勝」を、来季への活力にする。まずは前夜の日本シリーズだ。DeNA筒香は2回先頭で中越え先制ソロを放つと、5回2死満塁で走者一掃の二塁打を放ち、試合を決定づけた。大活躍の先輩に万波は「一番大事な試合であれだけの結果を残せるというのは素直にすごい。僕もああいう場面でああいう活躍をしたい。チームとして、ああいうところにみんなで立てるよう頑張りたい」と意気込んだ。 筒香は「あこがれ」と話す9学年上の先輩。5月31日DeNA戦(エスコンフィールド)前にあいさつした際、バットの形状や重さについて意見交換するなど、年の差はあれど、同じ長距離砲として認め合う間柄でもある。そんな身近な“アニキ”の勝負強さに「これまでも、すごいことをいろいろ積み上げてきたものを感じていた。改めて、同じプレーヤーとして尊敬しました」と、最敬礼した。 弟分からも、力をもらった。この日は秋季高校野球で母校が17年ぶりに関東大会を制した。決勝戦はタイブレークの死闘を乗り越えての勝利。「最後優勝の瞬間、(横浜OBの)浅間さんと一緒に携帯で見てました。素直にうれしいですし、すごく刺激を受けました」と喜んだ。 侍ジャパンは左肩痛により辞退。秋季キャンプは打撃練習は回避し、走塁や守備など、やれる範囲で調整を進めている。「フリー打撃は12月ぐらいを目安に考えてます。打つのが今は難しい状況なんで不安をなくしてからバットを振り始めたい」。この日は「誰でもあるよ」という新庄監督の方針にならい、バント練習にも集中。「来年も、そういう機会は必ず訪れるかなと思う。時間はすごくあるので、しっかりやっとこうと」。地道に小技も磨き、てっぺん到達へのピースになる。【永野高輔】