【バレー】福村心優美(就実高)×西村美波(金蘭会高)「全国大会の決勝でエースの打ち合いを」【月刊バレーボール2024年4月号バックナンバー ドリームマッチ対談】
――お互いを初めて認識したのはいつですか? 2人 対戦した(中学3年生時の)全中です。 福村 美波は自分たちのブロックの上から打ってきました。ほかの選手と打球の音が違って、「金蘭(会中)の3番がすごい」と話題になりました。 西村 後衛と真ん中から打ってきたよな? ブロックは3枚飛んでいましたが、その脇を抜かれて。「すごいスパイカーがいるやん」と思って、そこから意識しました。 福村 最後(第2セット、24-25の場面)はドシャットで終わったけどな。フェイントをして決められるのは後味が悪いから、ブロックに向けて思いきり打ちました。着地する前にはボールが落ちていたけど(笑) めっちゃ強かった。 西村 当時はまだ仲よくなかったよな。 福村 仲がよくなったのは高校1年生のユース合宿。話がめっちゃ合うんですよ。バレーの話もそうですし、くだらない話もできるので。それまではもっとクールなイメージがあったけど…。 西村 おい、クールや!(笑) 福村 自分、関西人にツッコまれるのが好きなんですよね(笑) 話していてすごくおもしろいです。 西村 (おもしろいのは)君もね。心優美はもっと怖いイメージでしたが、話したら真逆すぎて。明るいし、うるさいし、超しゃべるし。 福村 それは全部、美波も同じ(笑) 自分は「逆」で、美波は真逆(笑) ――高校でも切磋琢磨してきましたが、改めてどんな存在ですか? 福村 自分たちの学年は同級生にすごい選手が多いじゃないですか。その中で強いて名前を挙げるのであれば、美波かなと思います。 西村 自分もいちばん意識しています。仲がいいからこそ負けたくない、という感じですね。 福村 確かにそうかも。美波とは話すことが多いからこそ、決められたら「自分も決めんと」と思う。インナーに決められたら、自分も打ち返そうと思っています。 西村 (準決勝で対戦した)今年の春高では心優美が“無双”していました。3枚ブロックでも抜かれるし、弾かれるし。悔しかったです。 福村 3枚で「なんで?」と思ったけど、金蘭は守備もブロックもできるのは知っているから。打ち抜こうと思って、思いきりフルスイングしました。美波は負けず嫌いがプレーに出ていたと思います。 西村 単調な攻撃だけになってブロックにかかることが多かった。今はコンビを使えるように考えたり、積極的に守備の練習もしています。