イメージを落とすリヨン会長の悪あがき【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
さあ巻き返そうという頃に新型コロナに水を差されて
リヨンのオラス会長は、4月30日に決定したリーグ・アン打ち切りの撤回を求めて奔走。ついには主張を裁判にまで持ち込んだが、勝訴の可能性は極めて低い。(C) Getty Images
リヨンによる欧州カップ戦連続出場の偉業は、23シーズンで途絶えてしまうのか。中断されているCLとリーグカップの再開を待ちながら、オラス会長は利己的にしか映らない悪あがきで自身のイメージを落としている(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2020年6月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載)。 ―――◆―――◆――― フランス・サッカー界のあらゆるコンペティションを中止・延期に追い込んでいる新型コロナウイルスを、もっとも憎み、恨んでいるのはリヨンのジャン=ミシェル・オラス会長だろう。このままだと、来シーズンはチャンピオンズ・リーグ(CL)への出場が叶わない公算が大きくなっているからだ。そのうえヨーロッパリーグ(EL)の出場権まで失えば、1997―1998シーズンから23年続いている欧州カップ戦の連続出場も途絶えてしまう。
本文:5,276文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。