〔米株式〕ダウ続落、76ドル安=ナスダックは連日最高値(3日)☆差替
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク株式相場は、堅調な米雇用情勢を受けて売りが先行し、続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比76.47ドル安の4万4705.53ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は76.96ポイント高の1万9480.91と、連日で史上最高値を更新して引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3477万株減の9億4810万株。 米労働省がこの日発表した10月の雇用動態調査は非農業部門の求人数が前月比37万2000件増の774万4000件と、市場予想を上回った。6日公表予定の11月の米雇用統計も見極めたいとの思惑から利益確定の売りが出た。 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は前日の講演で、今月開催の金融政策会合での利下げについて、「現時点で支持に傾いている」と表明。決定は指標次第とも説明したが、市場では「FRBが追加利下げに踏み切る」(日系証券)との見方が広がり、ダウは下げ幅を徐々に縮めた。 利下げ期待や米経済の楽観論も相まって、投資家が重視するS&P500種株価指数も連日で最高値を塗り替えて引けた。 年末商戦の滑り出しが比較的順調だったため、アマゾン・ドット・コムやウォルマートなど消費関連に買いが入った。 ダウ構成銘柄は、ボーイングが1.0%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1.6%安、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が2.4%安。アップルは1.3%高、メルクは1.2%高、エヌビディアは1.2%高だった。