【F1メカ写真】超過激な進化を遂げた、レッドブルの2024年マシンRB20。そのカウルの下を早速激写! ヘイロー付け根の開口部はどんな効果?
■RB19とは、サドルクーラーのレイアウトが全然違う!
今回撮影された写真を見ると、サドルスタイルの冷却装置は小さくなり、角度もより路面に水平に変更されている。しかしその下には空洞があり、冷却装置は浮いた状態で搭載されているように見える。これを考えると、ロールフープのインダクションポッドから取り入れた空気は、エンジンに行っていないのではないかと想像できる。 一方でヘイロー付け根のインダクションポッド後方にしっかりとダクトが伸びていて、これがエンジンへ向かっているようにも見える。これが事実なら、ここ数年のF1ではほとんど見られなかった手法であると言えるだろう。 ただこれはあくまでも推測。現時点ではチームからも正式なコメントは出ていないし、カウルが外された写真も角度が限定的である。今後、真実が分かってくることだろう。 しかしレッドブルRB20は、常識外れのマシンのようで、他チームが模倣しようとしてもそう簡単ではなかろう。しかも初日には後続に1秒以上の大差をつけるトップタイムも記録……タイムに関してはもちろんまだ参考でしかないが、良いタイムが出た方が、出ないよりよっぽど良いのは間違いない。 レッドブルおそるべし。
田中 健一, Matt Somerfield