マカオ、大潭山トンネルが2025年2Qにも着工の見通し
マカオでは、大型公共インフラプロジェクトのひとつとして、タイパ島北東部にある大潭山(タイパグランデ)を貫くトンネル建設計画が進められており、今年(2024年)5月末からトンネル及び南側の接続道路の設計・建設工事に関する入札手続きが進められている。 マカオ政府公共建設局(DSOP)は7月30日、同工事の入札手続きの第一段階となる応札要件公開会議を行い、8通の申請を受け付けたと発表。今後、審査を経て資格要件を満たした上位5社が第二段階の応札に進む予定とのこと。
現在、マカオ半島側と統合型リゾート(IR)施設が集積するコタイ地区の間を自動車で往来する場合、山を避けるかたちでマカオ国際空港側に大きく迂回する必要があるが、大潭山トンネルの整備により、直線的に結ばれ、所要時間の短縮及び周辺道路の混雑緩和が見込まれるという。北側では今年第3四半期中にも開通予定となっているマカオ大橋との接続が予定されている。 大潭山トンネルプロジェクトの総延長は約1.16キロメートル(両側4車線のトンネルが約600メートル、南側接続道路が約400メートル、北側連絡道路が約160メートル)で、設計を含む工期は最長1165日とされている。同局では、来年(2025年)第2四半期の着工を見込んでいるとしており、完成予定時期は単純計算で2028年第3四半期頃ということになる。