授業料は、なんと約485万円!! オバマ元大統領を輩出したハワイのエリート私立校をめぐって、加熱するハワイのお受験 そして日本のお受験を比較しました
アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている45歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。小学2年生の7歳男児(通称・ロコ男)と、飛び級でキンダーガーデンに進級した5歳女児(通称・ロコ美)の育児経験を通して感じた日米の違いを、このコラムで紹介します。第16回は「ハワイのお受験事情」です。 【写真】ハワイのオルタナティブスクールに通うロコ美ちゃん 学校指定の服装 実際の様子 ◇ ◇ ◇
実は小学校お受験が多いハワイ
日本の10月~11月といえば、私立小学校のお受験シーズンですよね。ハワイはお受験なんて無縁、大自然の中でのんびり子育て……というイメージかもしれませんが、実は、ハワイ州全体で私立学校に通う子どもは20%もいて、アメリカ全体の平均11%よりも高い割合です(PRIVATE SCHOOL REVIEWサイト発表)。 3歳くらいから、お受験に強い勉強系のプリスクールに入れる家庭も多く、お受験用の幼児塾まであります。 子どもに小学校お受験をさせた親御さんに聞き込みをして、合格に必要な条件を私なりに分析してみると、1に親の経済力、2に子どもの実力、3にコネなど学校とのつながり、4に寄付金といった学校への貢献度(要は経済力)が必要不可欠のようです。 なぜなら、ハワイの私立校の授業料はとてつもなく高額だから。一番人気のエリート校、プナホウ・スクールはなんと年間3万1689ドル(約485万円)。夏休みは2か月あるので学校に通うのは実質10か月ですし、これ以外に制服、ランチ代、スクールバス、アフタースクールプログラムを利用するとなると、とんでもない金額になります。 もちろん、その金額に見合うだけの教育内容や施設・環境が整っているのですが、ある親御さんは「子どもをプナホウ・スクールに通わせる理由は、友達作り。将来に役立つコネクションを作らせるため」と言っていました。 プナホウ・スクール出身者には医者や弁護士が多く、学生時代に横のつながりを作っておけば、大人になったときに有効なコネクションになるのだそうです。計算高い!