レスリング 須崎優衣の敗者復活戦が3位決定戦に 決勝進出のインド・ビネシュが計量失敗で失格 準決勝敗退者が繰り上がる
「パリ五輪・レスリング女子50キロ級」(7日、シャンドマルス・アリーナ) 6日の1回戦で須崎優衣に逆転勝ちし、決勝まで進んでいたインドのビネシュが2日目の計量に失敗し、失格処分となった。五輪公式が正式に発表。須崎とオクサナの敗者復活戦が3位決定戦になることも合わせて発表された。 【写真】泣きはらした目 口元に傷 まさかの結果に立ち尽くす須崎優衣 リリースでは「ビネシュは2日目の計量に失敗した。国際レスリング規則第11条によると、準決勝で敗れたレスラーが決勝に進む」と記されている。キューバのグスマンが繰り上がりで決勝進出を果たし、これにより敗者復活戦とされていた須崎とオクサナ(ウクライナ)が3位決定戦となることが決まった。 6日の本戦1回戦でインドのビネシュに残り10秒から2ポイントを奪われ逆転で敗れた須崎。涙を流し、「今の私は五輪王者の器じゃ無かった」とむせび泣いた。 「パリ五輪のチャンピオンになるために、人生懸けて3年間はレスリングだけに費やしてきたんですけど…何が足らなかったのか、どうしたら五輪王者になれるのか。見つめ直したいと思います」とショックの色を隠せなかった須崎。銅メダルの可能性については「チャンスがあるならば、銅メダルの戦いはこれまで支えてくれた人のために、最低限、みなさんのために頑張りたいです」と語っていた。 初戦で敗れたビネシュが決勝まで勝ち上がったため、須崎は敗者復活戦への出場権を得た。だがビネシュが失格となるまさかの事態で、銅メダルをかけた戦いに臨むことが決まった。 ◆須崎優衣(すさき・ゆい)1999年6月30日生まれ、千葉県松戸市出身。早大卒。小学1年でレスリングと出会う。中学2年でJOCエリートアカデミー入校。2017年、世界選手権初優勝。高校生の優勝は02年の伊調馨以来だった。世界選手権は18、22、23年にも優勝。21年東京五輪金メダル。155センチ。