空港の立入禁止エリアに密着 到着から出発までわずか40分 空の職人たちのプロ魂 大分
大分空港の舞台裏とは?
大分の空の玄関口、大分空港。 年間およそ180 万人が利用するこの場所の【立入禁止エリア】に密着。 普段は決して見ることができない貴重な舞台裏を深掘り取材した。 【写真を見る】空港の立入禁止エリアに密着 到着から出発までわずか40分 空の職人たちのプロ魂 大分
預けられた手荷物の積みこみ
1 日 52便が離発着する大分空港。 チェックインカウンターに預けられる荷物の数は多い時で 2000 個を超える。 手荷物はベルトコンベアを通って外にある手荷物仕分け場へ。 乗客と荷物を紐付けているのが 行き先や荷物番号などが印刷されたタグ。 そのタグを目視で確認しながら 目的の飛行機のバルクカート(コンテナ)に積んでいる。 このあと荷物は飛行機へと運ばれ、積みこむ前、積み込んだ後も目視確認。 つまり、全部で4回も確認を行なうことになる。
機体が到着→出発までは時間の勝負
続いては、駐機場という飛行機を駐機させるための場所。 この機体が「到着」してから次に「出発」するまでにかかる時間はどれくらいか、あなたはご存じだろうか。実は…なんと到着から出発までわずか40分!職人たちのプロの技で、あっという間に出発までの準備が整うというから驚きだ。
到着したらどんなことをする?
出発まで約40分。まもなく羽田から793便が到着するというところに立ち会い、その一部始終に密着してみた。 大分空港ターミナルの平野圭亮さんは「1便につき、7~8人。大体この人数のグランドスタッフで対応しますね。一瞬で片づけてしまいます」と話す。 飛行機が到着すると、早速プロの技を目の当たりにすることになる。 マーシャラーの合図に合わせてピッタリと飛行機が停止したのだ。 ここから、飛行機の周りでいろいろな作業が同時進行していく。
乗客を降ろし、給油…どこに入れる?
機体右側に伸びてきたのはターミナルと飛行機をつなぐ通路、パッセンジャーボーディングブリッジ。乗客を降ろすための準備が始まる。 ほぼ同時に機体に近づいてきたのは給油車。これから飛行機に給油をする。しかし、この飛行機の給油口は一体どこにあるのだろうか。正解は…なんと、翼の下。「胴体だと思われがちなんですけど、翼に燃料を入れるんです」とスタッフは話す。 飛行するとき飛行機の胴体は重力で下に引っ張られ、翼は気流で上へと力がかかりる。仮に胴体に燃料タンクがあると、その負担に耐えきれなくなってしまうという。それを防ぐために、翼に燃料を入れて重くし、翼が必要以上に反り返らないようにしているのだ。 乗客全員が飛行機を降りたのを確認し、給油開始。飛行機はフライトに必要な分だけを給油する。この日は大分から羽田までの片道で6800Lから9000Lを給油した。