Bloomberg

（ブルームバーグ）： 暗号資産（仮想通貨）ビットコインが14日、２週間ぶりの高値に上昇。ハリス米副大統領が暗号資産の規制枠組みを支持すると表明したことが好感された。

同日のアジア市場の取引時間中には、中国の最新の景気刺激策に対する反応がまちまちだったことから、投機筋は中国株よりも暗号資産を追い求めるとの見方が広がっていた。

仮想通貨で最大のビットコインは14日に一時5.6％上昇。その後は伸び悩み、ニューヨーク時間午後２時４分（日本時間15日午前３時４分）時点で６万5585ドル。イーサやソラナなども上昇した。

ハリス氏による規制枠組みの支持表明に先立ち、暗号資産業界関係者の間では、明確な方針を示さず法執行による規制の道を選ぶ米当局の姿勢に長年にわたり不満が広がっていた。トランプ前大統領は、現在の大統領選で暗号資産業界の有権者に積極的に働きかけており、仮想通貨関連の取り組みをいくつか行っている。

ニュースレター「Crypto Is Macro Now」の著者ノエル・アチェソン氏は「今の相場上昇は主に選挙が要因だ。当初は予測市場と世論調査の両方でトランプ氏がリードしていたことによるもので、その後はハリス陣営が暗号資産市場について半ば支持的な発言をしたことによるものだ」と分析。「ハリス氏の暗号資産政策の詳細をまだ見ていないが、バイデン政権よりも否定的ではないようだ」と付け加えた。

原題：Bitcoin Climbs With Harris Pledging Regulatory Framework Support（抜粋）

--取材協力：Sunil Jagtiani.

(c)2024 Bloomberg L.P.