「夏の甲子園」都道府県強さランキング1~5位
第106回全国高校野球選手権大会が2024年(令和6年)8月7日から17日間、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる。全国47都道府県の49代表校(北海道・東京は2校)が出場し、夏・王者をかけて熱戦を繰り広げる。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表 ここでは、歴代の選手権大会における通算成績を基に、都道府県別のランキングを作成した。基準としたのは、「優勝」「準優勝」「4強」「8強」の回数。優勝:10pt、準優勝:5pt、4強:3pt、8強:1ptの合計ポイントでランク付けしている。ただ、配点によって順位変動は出てくるため、今回はこの配点に限ったランキングであることをご留意いただきたい。
5位:愛知県
<選手権大会成績> 優勝;8回 準優勝;1回 ベスト4:11回 ベスト8;14回 合計Pt:132Pt 5位には愛知県がランクイン。中京大中京は優勝回数(7度)、勝利数(78勝)ともに大会最多を誇るなど圧倒的な存在感を放っている。 県勢初優勝は、第3回(1917年)の愛知一中(現・旭丘)。1回戦で一度は敗れたが、敗者復活戦で勝利。以降は1点差ゲームをことごとく制し、初出場初優勝を飾った。 その後は中京商(現・中京大中京)が史上唯一の夏3連覇(第17~19回、1931~33年)を果たすなど一時代を築いた。同校、県勢ともに最後の全国制覇は、第91回(2009年)。堂林翔太、磯村嘉孝らを擁し、決勝戦では日本文理(新潟)との大激戦を制した。 その他にも、東邦は第59回(1977年)に準優勝を経験。“バンビ君”の愛称で知られた1年生エース・坂本佳一が、大会を通じて躍動。東洋大姫路(兵庫)との決勝戦でも延長10回の熱戦を繰り広げたが、惜しくも涙を呑んだ。また、愛知商、名古屋電気(現・愛工大名電)、豊田大谷もベスト4入りを果たしている。 主な高校 中京大中京、東邦、享栄、愛知商、愛工大名電ほか
4位:兵庫県
<選手権大会成績> 優勝;7回 準優勝;3回 ベスト4:11回 ベスト8;17回 合計Pt:135Pt 聖地甲子園のお膝元、兵庫県が4位に入った。数多くの強豪校を抱え、優勝回数7回は、すべて異なる代表校が達成している。 県勢初めての栄冠は、第5回(1919年)の神戸一中(現・神戸)。戦いを追うごとに力をつけ、初出場初優勝を飾った。第9回(1923年)には、甲陽中(現・甲陽学院)が同じく初めての挑戦で頂点に駆け上がった。 兵庫県勢最多勝を誇るのは、報徳学園。出場15回で28勝を挙げており、金村義明を擁した第63回(1981年)は、決勝戦で京都商(京都)との近畿勢対決を制し、夏唯一の優勝を果たしている。 激戦区として知られる兵庫県。しかし近年の成績を見ると、上位進出は果たすも優勝争いには絡めておらず、最後の全国制覇は第75回(1993年)の育英まで遡る。 主な高校 報徳学園、育英、滝川、神港橘、明石、甲陽学院、東洋大姫路ほか