【医師に取材】日本人の3分の1が脂肪肝という時代、肝臓をケアして痩せ体質になる生活習慣7カ条。
脂肪肝にまつわる思い込みを解消しよう
脂肪肝の原因は、油の摂りすぎ?【×】 主な理由は糖質の摂りすぎです。 「脂肪肝と言われると、肉の脂身や揚げ物など、脂っこいものを減らせば治ると思われがちですが、油が直接影響するのはわずか14%。食事から摂ったものの中では、糖質から肝臓で合成される脂肪が26%と、倍近い影響力があります」 お酒を飲みすぎると脂肪肝になりますか?【△】 ビール1日500mlまでなら、健康上の影響はわずか。 「アルコールが一番肝臓を脂肪化させる飲み物なので、すでに脂肪肝の人は控えるべき。ただし、健康な人は1日当たりの純アルコール摂取量20g(ビール500ml程度)であれば、肝障害を引き起こすリスクは低いです」 発酵食品のヨーグルトや甘酒を毎日摂っています。【△】 甘さのあるドリンクタイプや米が原料の甘酒は控えめに。 「健康のために飲んでいる乳酸菌飲料や甘酒も肝臓には悪影響。乳酸菌飲料は果糖ブドウ糖液糖がたっぷり含まれていますし、甘酒は砂糖が入っていなくても材料がお米なので糖質が高いです。控えめにするのがベター」 砂糖ゼロの飲料なら大丈夫ですか?【△】 食欲を増進する成分が入っています。 「砂糖は入っていなくても、カロリーゼロを謳っているドリンクには甘みを出すために人口甘味料が使われています。人工甘味料そのものでは太りませんが、食欲増進作用があるため、できるだけ控えたほうがいいでしょう」
肝臓をケアして痩せ体質になる生活習慣7カ条。
脂肪肝を改善するには、これまでの食事や生活習慣を見直すことが何より大切。 大いに摂りたいものと控えたいもの、これから紹介する7つの極意を習慣にして、肝臓をいたわり、痩せ体質を目指そう。
ポイント1|米、パン、麺などの 主食は半分の量に。
「米やパン、麺などはすべて脂肪になりやすい精製糖質で、砂糖と同じと考えるべき。まずは主食の量を減らすことが脂肪肝改善の最短コースです。目標とする糖質量は1日トータルで70~130g。ごはん半膳、食パン6枚切り1枚、うどん半玉、パスタ35gに含まれる糖質量が約25gなので、おかずと合わせて1食の合計糖質量を40gに収めるように意識しましょう」