アタランタ対バレンシアが感染拡大の温床に…【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
シーズン再開は不可能。そんな予感が各方面で強まる
2月19日のアタランタ対バレンシア戦は、感染急拡大の温床となった可能性が大。ゴメス(右)も、「あの試合をしたのが最悪だった。当時はウイルスの深刻さを誰もが分かっていなかった」と後悔する。(C)REUTERS/AFLO
新型コロナウイルスの猛威に苦しむイタリアでは、すべてのスポーツが停止を余儀なくされている。悔やまれるのが、CLのアタランタ対バレンシア戦だ。北部における爆発的な感染拡大の温床となった可能性が大きい。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2020年4月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 世界中が新型コロナウイルスに翻弄される中、イタリアのスポーツ、とりわけカルチョも身動きが取れない状態を強いられている。 サッカーはトップレベルのプロからアマチュアまで、すべてのクラブが活動停止状態。体育館、プール、ジムなどすべてのスポーツ施設が閉鎖され、運動も自宅近辺で1人で行なう以外はすべて禁止となっている。毎日18時に国家防災局長が、新規の感染者、回復者、そして死者の数を発表する記者会見を全国民が注
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