新型肺炎ウイルス分離に成功 感染研が会見(全文3完)企業・大学と共同で開発
別の検体でもウイルス分離を行うのか
記者3:ちょっと確認をさせてください。これで1つ、1回、ウイルスが分離できたわけですが、また別の検体、別の方の、患者さんの検体とかを使って、さらに新しくウイルスを分離したりされるんですか。 脇田:それも今、試みておりまして、やはり1つの株だけではなくて、複数の種類のウイルス株を分離して、それで比較をするということはウイルス学的にはよくやることですし、今現在それも試みていると。もちろんあくまで今現在、検査になっている方々の検体からウイルスがきちんと検出されるかということを調べていく過程でそれを分離できるということになります。 記者3:ちょっともう1点。先ほど鈴木先生、確認ができればコメントしていただけるというお話だったんですが、それは今晩、1時間後というか、30分後とか、2時間後とか、そういうことができますでしょうか。 鈴木:いえ、その予定はありません。 記者3:分かりました。 脇田:さらにご質問はありますでしょうか。はい、じゃあどうぞ。
分離してわかったことは?
日本経済新聞:日経新聞です。分離されて、あらためて観察されたことで、もちろん今まで理屈で考えることっていろいろあるとは思うんですけれども、見てあらためて認識されたこととか、分かったとことか、【*******00:39:49】ありましたら。 脇田:もちろんこれを分離したのが、現在、ウイルス第三部にいる研究チームで、竹田誠部長と松山州徳室長のグループですから、彼らはさまざまな感想を持っていると思うんですね。私としては、やはり実際にコロナウイルスが分離されて、遺伝子配列もそれほど変異が入ってる状態ではないということですので、あらためてこのウイルスが分離されて、このウイルスを使って研究開発が進められるんだということは実感をしていますので、これはこのウイルスを使うことによって研究を進めて、今後の新型コロナウイルス感染の対策により役立つような仕事を、これから感染研としてはやっていきたいというふうに考えています。