【Bリーグ開幕特集 ファイティングイーグルス名古屋】リーグ3位のディフェンス力を継続し、強豪ひしめく中地区で台風の目となる
主力の離脱は痛手だが、鉄壁のディフェンスで3シーズン目のB1を戦い抜く
昨シーズン中盤までは勝率5割に満たない時期が長かったものの、3月の休止期間明けからは15勝6敗と勝ち星を積み上げ、最終的に33勝27敗の中地区5位でチャンピオンシップ進出まであと一歩というシーズンとなった。特にディフェンシブレーティングはリーグで3番目に良い数字を叩き出し、ファストブレイクポイント数もリーグ4位と、まさに堅守速攻を体現した。今オフはオフェンス力の改善を進めるべく、的確な補強を敢行。 まずサプライズとなったのは、群馬クレインサンダーズから経験値の高いガード並里成の獲得。さらに秋田ノーザンハピネッツでシューターを担い、3×3でも実績のある保岡龍斗が加入。滋賀レイクスからはサイズのある若手ウイング山崎凛を獲得した。ルーキーとして、神田壮一郎と内尾聡理の福岡第一コンビが名を連ね期待感が高まる。 アジア特別枠は、チャイニーズタイペイの若手ビッグマン曾祥鈞が加わり、インサイドの厚みが増した。しかし、昨シーズン、エースを担っていたアーロン・ヘンリーのインジュアリーリスト登録と、マシュー・マイヤーの契約解除は痛手。穴を埋めるべく、越谷アルファーズから日本での実績十分なアイザック・バッツとジャスティン・ハーパーの緊急補強を行なった。当初の構想から外れたが、直近2シーズン同じチームでプレーした2人の練度を考えれば吉と出ることも十分に考えられる。 【注目選手】 ショーン・オマラ 昨シーズン、平均14.5得点、9.1リバウンド、2.2アシスト、0.9スティール、1.1ブロックとチームを中心を担った。ダブルダブルは22回達成したが、数字に表れないディフェンスやスクリーンでも大貢献。スタイルが近いバッツが加入したものの、今シーズンもチームを支えるビッグマンとして期待だ。 内尾聡理 昨シーズン、千葉ジェッツに特別指定選手として加入し、ディフェンス能力を買われ先発に定着(CS6試合もすべて先発出場)。エースキラーを担い、チーム全体のインテンシティを上げられる選手だ。ルーキーらしいアグレッシブなプレーでチームを盛り上げて、オフェンス面でも力を証明してほしい。 並里成 昨シーズンの中盤以降は、先発を外れスタッツを落としていたが、その能力は健在。派手さに目が行きがちだが、実に的確な判断能力でチームを牽引する。特にトランジションを重要視するFE名古屋において、並里のスタイルはマッチするだろう。ファンタジスタと称されるスキルフルなプレーで新天地でも観客を沸かしてほしい。
ズッボン
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