「預貯金」の割合は減少傾向も「投資」は増加、みんなの冬のボーナスの使い道は?
今年も、そろそろ冬のボーナスシーズンがやってきます。ボーナスが出る人は、楽しみに待っていることでしょう。 【画像】「新NISA」の使い倒し方 この冬のボーナスが支給される人は、どんな使い道を予定しているのでしょうか。最近の世の中を反映している興味深いデータを見ながら、世の中の空気感を見ていきましょう。 さらに、ボーナスが出ない人へのアドバイスもお届けします。
今年の冬のボーナスの使い道トップ10は?
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングによる「Pontaリサーチ」(2024年9月24日~9月27日)にて実施した「第61回Ponta消費意識調査 2024年10月発表」を見ていきます。 <冬のボーナスの使い道 ※3つまで。「特にない・支給されない・分からない」を除く> 1位…貯金・預金(33.5%)☆昨年からややDOWN 2位…旅行(宿泊を伴うもの)(6.7%) 3位…食品(ふだん食べるもの)(6.4%)★昨年からややUP 4位…外食(食堂・レストラン、和・洋・中ほか専門店)(4.9%)☆昨年からややDOWN 5位…財形貯蓄(3.8%)★昨年からややUP 6位…投資信託(2.5%)★昨年からややUP 7位…衣服(2.3%)☆昨年からややDOWN 7位…株式(2.3%) 9位…食品(お取り寄せなど、特別なもの)(2.1%)★昨年からややUP 10位…旅行(日帰り)(1.9%)★昨年からややUP 今回、筆者が注目したのは3つ。 一つ目が、投資関係のランクインです。「投資信託」が昨年冬の7位から6位にランクアップ。「株式」が、おととし冬の10位から、昨年冬に7位にランクアップした後、今年の冬も7位をキープしています。2024年から新NISAが始まり、投資信託への投資を考えている人、投信積立を増額したい人、株式投資を考えている人、さらに株式投資をしたい人が増えているのでしょう。 二つ目が、1位の「貯金・預金」についてです。1位はキープし続けていますが、2019年からの6年間で見ると、割合はどんどん下降していて、過去最低。コロナ前の2019年は40.5%の人が「貯金・預金」を選んでいましたが、現在は33.5%まで減っています。 最近の物価高により日々の支出が増え、「本当はお金を貯めたいけれど…」と思いながら、預貯金を最優先にできない現状にある人が増えているのではないかと推測します。 三つ目が、このランキングでは除外してありますが、「支給されない・分からない」と答えた人が47.7%いたこと。この数字は、2019年からの6年間で一番多い割合でした。 「ボーナスを何に使おうか」と考えるほどの余裕がない人がいるほか、最近はフリーランスという働き方やボーナス込みで年棒制の会社も多いので、ボーナスの支給がない人も増えていると考えられます。少し前のように「ボーナスが出たら、何を買おうかな?」というようなワクワクとした明るい雰囲気が、最近は減ってきているように感じます。