スペイン代表に感じたフットボールの“華やかさ”。自ら輝き、周囲を輝かせた3人の名手【現地発】
フランス戦のブスケッツはまさにオーケストラの指揮者
スアレス記者が決勝のフランス戦のMOMに選出したブスケッツ(5番)。的確なポジショニングとパスさばきで、スペインの攻撃を司った。(C) Getty Images
イタリアを下してファイナルに駒を進めたネーションズ・リーグで、スペイン代表は初優勝を飾れなかった。それでも心地良いリズムとフットボールの華やかさを感じさせた彼らのプレーぶりは、賞賛に値するものだった。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年11月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 「勝っても負けても、楽しもう!」 敬愛する作家エドゥアルド・ガレアノの名著『El fútbol a sol y sombra』に出てくる一節だ。先日、町中でミニゲームに興じる子供たちからこの言葉を聞いた私は、はしゃぎたい気分になった。それこそがフットボールの本質で、時代が変わろうとも、変わるべきではない理念だからだ。 10月にUEFAネーションズ・リーグの準決勝と決勝を戦ったスペイン代表は
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