「他人にイラっ」とした時こそチャンス...その感情を掘り下げると、「自分の才能」が見えてくる
<「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」自己啓発部門賞『世界一やさしい「才能」の見つけ方』著者の八木仁平さんインタビュー>
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」で自己啓発部門賞に選ばれた『世界一やさしい「才能」の見つけ方』(KADOKAWA、以下「本書」)。 ●日本だけ給料が上がらない謎…その原因をはっきり示す4つのグラフ 著者の八木仁平さんは、3ヶ月10STEPでやりたいこと探しを終わらせる「自己理解プログラム」を提供する、株式会社ジコリカイの代表取締役です。30万部を突破した前著、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』に続き、本書も多くの読者からの支持を集めています。 受賞を記念して、八木さんに「才能の見つけ方」をうかがいました。(※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です) ■1冊目がヒットした後、2冊目のオファーを断った理由 ──自己啓発部門賞受賞、おめでとうございます! 感想をお聞かせください。 めちゃくちゃ気合いを入れて書いた本なので、相当うれしいです! 担当編集者さんから「執筆・制作にかける熱量が他の著者さんの10倍くらい高いですね」と言っていただいたくらい、こだわりがありますし、本を書くのが大好きなんです。そのこだわりが伝わったようで、ありがたいですね。 ──ご本にかけた「こだわり」について、もう少し詳しく教えていただけますか。 前作の『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』をたくさんの方に読んでいただけたこともあり、出版社さんからは「すぐに次の本を出版しましょう」と言ってもらいました。でも、しっかり練り上げたいい本を出したかったので、自分の納得がいくまで待ってもらったんです。 日々少しずつExcelにネタ出しをしていき、十分なネタがたまったタイミングで原稿を書き始めました。制作には2年ほどかかったでしょうか。 ──とても充実したご本ですよね。巻末の「才能の具体例1000リスト」には圧倒されましたし、才能が見つかる5つの質問もユニークです。 才能が見つかる5つの質問は「他人にイラッとすることは?」「親や先生によく注意されたことは?」「やっちゃダメと禁止されると辛いことは?」「あなたの短所を『だからこそ』と言い換えるとどうなりますか?」「他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?」ですね。 これは担当編集者さんとディスカッションしながらつくりました。 僕は “自己理解おたく” なので、どんなに難しい質問でも答えられます(笑)。でも、読者さんはきっとそうじゃないですよね。答えやすく、答えを考えるのが楽しい質問にしようと、じっくり練りました。 ──出版後に印象的な反響はありましたか。 「自分に自信が持てました」など、いろいろなお声をいただきました。 一番伝えたかった「なりたい自分を捨てろ」というメッセージが刺さっている方が多いようで、安心しています。 ──本書で提示されていた「才能を見つければ、その瞬間から人生は変わる」「あなただけの才能を見つけることで、“一生ものの自信” を手に入れる」というメッセージ・考え方を、たいへん魅力的に感じました。 いまの社会の問題として「他者比較がしやすくなったこと」が挙げられると考えています。 僕自身も過去、2歳上の兄との比較に苦しんでいました。「兄みたいにならなくちゃ」「社交的な兄に比べて、内向的な僕は劣っている」と思い込んでいたんです。