氷点下20度で暖房と給湯が停止 プーチン大統領“漏電会社”を国有化
ロシア・モスクワ近郊で、地域の暖房を担う会社が漏電を起こし、氷点下の気温の中、2万人以上が住む集合住宅などで数日間、暖房が停止する事態となりました。 モスクワ州の知事らによりますと、ポドルスク市にある地域の暖房を担う熱供給会社で4日、漏電が発生し、広い範囲で暖房と給湯が停止しました。 モスクワ近郊では、気温が氷点下20度を下回るなど、厳しい寒さが続いていましたが、漏電の影響で、2万人以上が住む176の集合住宅などでセントラルヒーティングが機能しなくなり、州政府が避難所を設けたほか、地域の学校を休校とする事態となりました。 問題を重くみたプーチン大統領は9日、この会社を国有化することを決め、モスクワ州に通達しました。また、ロシア捜査委員会は、「国民の命と健康を安全に保つ要件を満たさないサービスを提供した」として、会社責任者の身柄を拘束しました。