【エリザベス女王杯・馬体診断】レガレイラに欠点なし! 初GⅠでも期待が持てる素晴らしい馬体の持ち主は?
[GⅠエリザベス女王杯=2024年11月10日(日曜)3歳上牝、京都競馬場・芝外2200メートル] 横浜DeNAベイスターズが日本一に。競馬のみならず野球でもしばしば奇跡は起こります。さて今週は、世代を超えた中距離女王を決めるエリザベス女王杯。ここにも奇跡が落ちているでしょうか? リバティアイランドやスターズオンアースなどの超一流馬の名がないのは少し寂しいですが、3歳、4歳、5歳を代表する馬を1頭ずつ選び、馬体診断してみます。
◆3歳・レガレイラ
馬体は大きくなく、背中が短くて長くないスタイル。ただ、短い割に均整の取れた馬体を誇り、この中間も体の張り、毛ヅヤとも素晴らしく依然として好調さを物語っております。 頸、肩は立派で力強く大きい。肩傾斜は理想的な角度をしており、前肢、後肢のつなぎは角度もいい感じについて伸縮力もありそうです。また大きな胸囲は大きな心肺臓器を持っていることをうかがわせます。 大腿二頭筋を中心とする後躯の形も、素晴らしいキック力を示しており、フットワーク自体はさほど大きくないのですが、ピッチは追われると速く回転します。馬体に関しては、欠点のつけようがありません。
◆4歳・シンリョクカ
2~3歳前半は440キロぐらいの細めのきゃしゃな馬体でしたが、3歳秋ごろから成長し始め、筋肉もつき、460キロ台と大きくなってきました。まだ理想の筋肉量にまでは至っていないですが、馬体が大きくなったことで、たくましさが増しました。首も鎖骨乳突筋、横突筋が少し太くなり、肩の上腕三頭筋や三角筋も発達。腰の大腿二頭筋や半腱様筋も発育が目立ち始めています。 前肢は少し硬めのキャンターをしますが、後肢のキック力が強く、これが全体の推進力の強さにつながっています。昨年(9着)以上の走りが期待できそうです。
◆5歳・シンティレーション
条件戦をコツコツ走り抜いて着実に力をつけてきた注目馬です。480キロの堂々とした馬体は実に素晴らしく、体全体のバランスはもちろん、どの部位も欠点の少ない実にいい馬です。体長にもゆとりがあり、幅や太さも程よい加減をしています。肩に付随する頸もまた、程よい長さと太さを持ち、立派な前躯の一部に。キ甲も大きく太く、立派な胸囲を誇っています。牝馬にしては腹袋もあり、腰の形は中距離形。殿筋、半腱様筋、大腿二頭筋の発達も優れています。力強そうなバネも持っていて、フットワークは前肢の伸びが素晴らしい。初GⅠでも引けを取ることはないビジュアルの持ち主です。
東スポ競馬編集部