コンゴからの「疾病X」、コロナ禍を忘れ去った日本人に迫るパンデミック危機の正体
昨年23年5月8日、岸田政権が新型コロナの位置付けを2類から5類へ移行してから、毎日の感染者数と死者数の発表も終了しました。コロナ禍はなんとなく世の中で「終わったこと」になり、日本ではインフルエンザ対策もあって、マスクを着用する人がかなり見られるものの、世界全体で見ると急速に減っています。 ● 実は終わっていない日本のコロナ禍 ここにきて「変異株」も急増中 しかし、コロナ禍は全然終わっていません。 「新型コロナによる死者数」のデータを見ると、たとえば今年1月から6月までの半年間では全国で2万人近くの人が死亡しており、こうした状況に警鐘を鳴らす識者やメディアは少なくありません。また、これまで主流だったオミクロン株の変異株「KP.3」に代わって、足元ではより感染力の高い変異株「XEC」が急増しているのです。 【参考】 https://www.mag2.com/p/news/631326 そうした中で、私たちは何をすべきでしょうか。 現在はオーバーツーリズムと言われるほど、日本人と訪日外国人の観光客が各地に溢れています。コロナの検査もなくなりました。つまり、現在は「水際対策」がまったくとられていないのです。そのため、欧米で発生した新しい変異株が、日本でもほぼ同時に広がるようになり、今では人々が免疫を獲得していないと見られる新しい変異株「XEC」が、欧米とほぼ同時に日本でも増殖し始めてしまいました。 とはいえ、このインバウンドブームを盛り下げる勇気は政府にはないでしょう。現状、「疾病X」をアフリカでの局地病と専門家は言っていますが、専門家の言うことが全てあてになるわけではないことは、コロナ禍で多くの国民がわかったはずです。 むしろ、動物由来の新型ウイルスによるパンデミックは、世界的な人間の交流が進んだ分だけ、常に存在しうるという心の準備こそ必要だと思います。