ヤンキース田中将大を悩ますメジャーのシフト守備
「右に打たせようとか、左に打たせようとか、極端には考えない。僕の場合は逆サイドのライン際には打たせないように、気持ち、打球が、(シフトを敷いている野手)の前に絞り込まれるようにコントロールしている」とバーデンホップ。また、シフトディフェンスと付き合うメンタル面のポイントとして、結果に左右されないことを挙げた。 「フェンス直撃のヒットや本塁打を打たれたら、僕のせい。でも、ゴロを打たせて、結果的に守備のいない所に飛んだとしても、僕は自分の結果にハッピーでなければならない。そこから、僕が学んだことは、シフトディフェンスなど自分で制御仕切れないものに悩まされない事だよ」 ジラルディ監督は田中の優れた資質の1つを「Embracing」と言った。受け入れて、快諾すること。新しい困難や環境の違いなどを柔軟に処理する能力こそが田中の強さの本質なのだろう。メジャーで主流のシフトディフェンスは、今後の投球にも少なからず影響を与えるだろうが、田中ならば、リスクよりも、その利点を引き出す投球を編み出していくことだろう。