勝つ文化を育む琉球ゴールデンキングスが連覇に王手、牧隼利「積み重ねてきた文化がチームの雰囲気につながっている」[B.LEAGUE FINALS 2023-24]【バスケ】
攻防に集中力を見せ、琉球のバスケを体現
琉球ゴールデンキングスと広島ドラゴンフライズによる「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」のゲーム1は、攻防共に高い集中力を維持した琉球が74-62で勝利し、連覇へ王手を懸けた。 【写真14点】琉球×広島フォトギャラリーをチェック 立ち上がりから琉球はペース良く得点を重ねていった。広島のゾーンディフェンスに対して今村佳太と岸本隆一が3Pシュートを立て続けに決めて先手を取ると、ジャック・クーリーとアレン・ダーラムもフィジカルにインサイドにアタックし、そこからのキックアウトなどでオープンシュートを数多く演出。初出場の固さからか、なかなかショットが決まってこない広島を尻目に1Qで24-16、前半を終えて43-25と大きなリードを奪っていた。 オフェンスもさることながら、ディフェンスも集中していた。前半からロスター入り12人全員を起用するなど、常にフレッシュな状態で選手たちが足を動かし、広島の起点であるドウェイン・エバンスに対してもハードな守りでイージースコアを許さない。エバンスは前半2得点、試合トータルでも7得点にとどまった。また、ゾーンプレスなども駆使して広島のハンドラーからターンオーバーを引き出す場面も多く、好調なオフェンスに持ち味のディフェンスまでもが存分に発揮された前半となった。 一方の広島はなかなかインサイドで得点できないことで、どこかインサイドへのアタックに対して消極的になってしまう場面や打つべきタイミングで3Pを打たない場面、あるいはフラストレーションを溜めているように見える場面が増え、その悪循環からなかなか抜け出せなかった。 「出だしから自分たちがやりたいハードなディフェンスとオフェンスを設定して、相手のウィークポイントを突くところはしっかりできたかなと思います」。琉球・桶谷大HCはそう試合を振り返った。 しかし、4Qに入ると前半不発だった河田チリジをラインナップに加えた広島が反撃。河田のオフェンスリバウンドやルーズボール、力強いインサイドへのアタックでチーム全体が活性化され、積極性を取り戻した広島は最大24点あったリードを一時8点差まで詰め寄った。