UAE在住のユダヤ教指導者死亡、容疑者3人逮捕 イラン関与否定
Alexander Cornwell Crispian Balmer [ドバイ/エルサレム 24日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)内務省は24日、同国に在住するユダヤ教のラビ(指導者)が殺害された事件で容疑者3人を逮捕したと発表した。 容疑者の詳細や既に起訴されたかについては明らかにせずに、全ての法的権限を行使し、「社会の安定を脅かすあらゆる行動や試みに断固とした対応を取る」と表明した。 イスラエル首相府は28歳のラビの殺害について「凶悪な反ユダヤ主義的テロ行為」と非難し、総力を挙げて実行犯を裁きにかけると表明している。 UAE当局によると、ラビはイスラエルとモルドバの二重国籍を持つ。21日に行方不明となり、24日に遺体が発見された。 駐米UAE大使のユーセフ・オタイバ氏は、ラビ殺害がUAEに対する犯罪で「われわれの国土や価値観、ビジョンに対する攻撃」だと非難した。 「われわれは平和的共存を尊重し、あらゆる形の過激主義を拒否する」とXに投稿した。 イスラエル外務省によると、同国の全ての機関が捜査に関与。ラビが最後に目撃されたのはドバイのスーパーだったようだとした。 イスラエル与党リクードの関係者は、捜査当局がイランの関与を疑っている兆候があると述べた。 UAEのイラン大使館は、イランの関与を全面的に否定するとコメントした。 イスラエルはUAEへの不要不急の渡航を控えるよう改めて国民に勧告。現在UAEに滞在している国民には移動を最小限に抑え、安全な地域にとどまり、イスラエル人やユダヤ人に関連する場所への訪問を避けるよう呼びかけた。 ホワイトハウスはイスラエルおよびUAEと緊密に協力しているとした。 ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のショーン・サベット報道官はラビの殺害を強く非難すると述べた。