【特集】前週の「1.5倍」に…『インフルエンザ』感染広がる クスリの供給は?専門医「治療薬には”複数の選択肢”がある」(宮城)
ミヤギテレビ
『インフルエンザ』の感染が、広がっている。 12月29日までの1週間の宮城県内の『インフルエンザ』患者数が、前週の「1.5倍」近くに増えたことが、分かった。 なぜ、急激に感染が広がっているのかー。
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12月29日までの1週間、定点調査による宮城県内の『インフルエンザ』患者数。 県全体では、1医療機関あたり「47.41人」と前週と比べて1.5倍ちかくになったほか、エリア別にみると「仙南」74.14人、「大崎」50.60人、「仙台」45.64人などとなっている。 宮城県によると、患者の6割以上は19歳以下の若い世代で、冬休みが明けて学校が再開したことなどから、県は今後も感染が拡大する恐れがあるとみている。
現在の『インフルエンザ』の感染状況について、専門家に聞いた。 東北大学病院・総合感染症科 青柳哲史医師 「今年は12月から急激に患者の数が増えてきたことが、1つの大きな特徴だと思う」
感染症を扱う東北大学病院の青柳医師が注目するのは、患者数の急激な増加。 『新型コロナ』が流行する中、ここ数年『インフルエンザ』の流行はある程度抑えられてきたが、これによって『インフルエンザ』に対する免疫が下がり今回の感染拡大につながったとみている。
感染拡大によって心配されるのが、クスリの供給。 東北大学病院・総合感染症科 青柳哲史医師 「インフルエンザに対する治療薬としてはいくつかの種類があり、複数の選択肢があるので大きな問題にはならないと思う」
青柳医師によると、『インフルエンザ』用の治療薬は現時点で心配はないということだが、一部の「咳止め」などについては徐々に不足してきている現状があると言う。
一方、受験シーズンを控えた仙台市宮城野区の学習塾。 個別教室のアップル・仙台駅前榴岡教室・梁川直人室長 「当社では受付に手指の消毒をできるようアルコールの消毒がある。あとはマスクをつけるようお願いをして、忘れた方にはマスクをお渡しできるよう準備をしている」