「何も変わらない」世界に轟いた日本の躍動に“警鐘” 韓国OGが母国代表に苦言「日本が羨ましいと思った」【女子バレー】
日本代表の快進撃は、ライバルの大きな刺激となっているようだ。 23日までタイ・バンコクで行われたバレーボールのネーションズリーグ(VNL)で、女子日本代表は、同大会では初となる準優勝を達成。決勝では世界ランク1位のイタリアに力及ばなかった彼女たちだが、決勝ラウンドで中国とブラジルを破る健闘は、迫るパリ五輪での躍動にも期待をさせるものとなった。 【動画】韓国を寄せ付けない快勝!日本女子バレーの熱戦を見る そんな日本の成長に驚きを隠せずにいるのが、韓国バレー界だ。 世代交代の失敗などの影響もあり、レベルの低下が叫ばれて久しい韓国代表。今大会も2勝10敗で出場16か国中15位に終わった。1次ラウンドで対峙した日本には、セットカウント3-0(25-16、25-16、25-23)で完敗。五輪出場争いでもライバルとの差は否めなかった。 国内メディアでも「力の差はあまりにありすぎた。今の代表は力不足の感が否めない」(韓国メディア『OSEN』)と糾弾されたチーム状況を代表OBも嘆く。元韓国代表のアウトサイドヒッターで、ロンドン五輪の4強入りに貢献したハン・ユミは、自身のインスタグラムに「VNLで初めてメダルを獲得した日本チームを見ながら、羨ましいという気持ちになりました」と投稿。世界で躍動した“火の鳥NIPPON”に羨望の眼差しを向けた。 世界を知る黄金世代の一人であるハン・ユミは、「現在、日本のバレーボールは男女ともにオリンピック出場資格を取得し、VNLで良い成績を収めています。一方で韓国代表は国際大会で頭角を現すのが難しくなっています」と指摘。現在の代表チームが抱える問題点として、世代交代の失敗が原因となった強化力の低下に警鐘を鳴らしている。 「誰もが、今を『危機だ』と心配しており、深刻さをわかっている。それなのに何も変わることがありません。急がなければならないこと、大切なこと、どちらが優先なのか言うことはできませんが、今、私たちは個人やチームの身勝手な想いより、バレーボール界全体の発展を考え、共存共栄の方向へ進まなければならないと思います。みんなが努力すれば、強化は当たり前に進んでいくと思います」 韓国OGに歯がゆさを抱かせた日本の躍動。その存在感は日々強まっている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]