【タイ】タイ大林開発の大型ビル、健康認証を取得
大林組は30日、タイのグループ会社のタイ大林が首都バンコクで開発した大型オフィスビル「O―NES TOWER」が、米国発の健康・室内環境認証「WELLビルディング・スタンダード」(WELL認証)を6月に取得したと発表した。 同ビルはWELL認証のオフィスおよび商業区画の共用部を対象とした「WELLコア(v.1)」でゴールドを取得した。 タイ国内では都心部で微小粒子状物質「PM2.5」による健康への影響が懸念されるなど、健康配慮やウェルビーイング対応の不動産物件への関心が高まっているという。O―NES TOWERでは、外気の取り入れに、PM2.5などの有害物質の侵入を防ぐ高性能空調フィルターを実装した。照度センサー付き電動ブラインドや、騒音が少ない空調機などを導入し、快適な執務環境を実現した。 同ビルは2023年8月、米国の環境建築基準「LEED」でもゴールドを取得した。WELL認証とLEED認証を共に取得した建物ではタイ2例目。大林グループが開発する海外案件では初の事例となった。 同ビルはタイ大林の初めての本格的な不動産開発案件で、22年3月に開業した。建物規模は、地下5階地上29階建てで延べ床面積8万5,000平方メートル。高架鉄道(BTS)ナナ駅に直結する。