「利益はない 使命感だけ」訪問介護事業の持続に多くの課題 基本報酬の2%引き下げが追い打ち【現場から、】
<ヘルパー 久保田直美さん> 「失礼します。こんにちは。お風呂のほう行こうか」 人員不足や高齢化に加え、問題となっているのが基本報酬の引き下げです。自宅で過ごす高齢者の生活には欠かせない訪問介護ですが、2024年、基本報酬が2%ほど引き下げられました。 <しんあい 小野田沙織さん> 「職員さんに対しての賃金は変わらない。むしろ物価が上がっている状況で、もっと給料を上げなければいけないのに、報酬は下がってしまったというのは悩ましい」 <ヘルパー 久保田直美さん> 「大変は大変だが笑顔を見ているとやっていて良かったなと思う。本当は、若い人たちがもっと増えてくれればいいが、なかなか難しそう」 2024年、全国で倒産した介護事業所の数は過去最多の145件にのぼり、そのうち、72件が訪問介護事業所でした。訪問介護を存続するには、国の制度の改正が求められています。 <LIVEしずおか 水野涼子キャスター> 「介護の現場はサポートするのに力がいる場面も多くありますので様々な世代の人が関わるようになるといいですよね」 <社会部 中西結香記者> 「訪問介護のヘルパーの年齢は55歳以上が大半で若い世代の働き手が増えることが求められています」
静岡放送